« 秋海棠 | トップページ | 『じょうちゃん』 松谷みよ子自伝 »

2012年9月 2日 (日)

『季の栞』 河野裕子 第十一歌集

0001

『季の栞』 (ときのしおり)

河野裕子(かわのゆうこ) 著

雁書館 2004年11月3日発行

 1997年から2003年の終わりまでの作品をまとめた第十一歌集です。

 自身の病気(乳癌)、父上の死などを体験し、50代という年代はそういうものを必然的に抱えこまざるを得ない年代であることを改めて噛みしめているとあとがきに記されています。 老いていく母上のことも詠まれています。

湯の加減ほどよく待ちてをりたれど母といふひと入らず眠れり

口紅のほのぼのとして十三夜   あした菊見に行こと母が言ふなり

 幼いときの思い出の歌も印象に残りました。

 上がりにはめつたに行けず「小学一年生」付録のすごろく嬉しかりしが

 対角線きれいに引けてうれしさよ小学三年生さんすうの時間

 先日、NHKでドキュメント風のドラマ「うたの家 歌人・河野裕子とその家族」が放送され、四人家族がそれぞれ短歌を詠むので家の中のことが世間に 筒抜けで、サザエさんにちなんで「短歌界の磯野家」と呼ぶ人もいると冒頭で紹介されていました。

 九月 ・・・文芸の秋でもありますね。よき日々の連なりとなりますように。

 日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけください。

|

« 秋海棠 | トップページ | 『じょうちゃん』 松谷みよ子自伝 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『季の栞』 河野裕子 第十一歌集:

« 秋海棠 | トップページ | 『じょうちゃん』 松谷みよ子自伝 »