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2012年10月 1日 (月)

『かけがえのない贈り物』 向田和子

0003_2『かけがえのない贈り物』

ーままやと姉・邦子ー

向田和子 著

文藝春秋 1994年12月1日 第一刷

 向田和子さんが、家族のこと、特に姉、向田邦子の後押しもあって開店した「ままや」のことを後半は綴っています。

 姉妹の心の通い合いが伝わってきて、心が温まりました。一節を引用させていただきます。 

 姉(邦子)はいつも勉強や駆けっこで一番か二番にいる人だった。他の兄姉も姉と同様に出来がいい。私だけが勉強はおしりから数えて一番か、二番。血がつながっているとはいえ、こんなにも違う。  

  姉が(私の)小学六年生の最後の父兄通信欄に「やや、積極性に欠けるがやらせれば最後まで責任を持ってやりとげる」と書いてくれたことを思い出した。そして子供心にも心からうれしく思ったことも。 

 和子さんの文才もなかなかのものだと、読んでいて思いました。

  ちなみに、「ままや」は昭和53年から平成10年まで、20年間続けられたそうです。和子さんの姉、向田邦子さんは飛行機事故のため、昭和56年8月22日にお亡くなりになりました。

 今日から10月。心が通い合うよい月となりますように。

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