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2012年10月19日 (金)

『部活で俳句』

0001 『部活で俳句』

 今井 聖(せい) 著

岩波ジュニア新書721

2012年8月21日 第一刷 発行

 岐阜県立図書館の新着図書コーナーで見かけ、借りてきました。俳句甲子園などに登場した高校生の俳句がたくさん紹介され、歯切れのよい句評が心地よく感じられる好著です。 

 俳論というとちょっと堅くなりますが、今回は芭蕉、次回は子規について端的に書かれたところを引用させていただきます。

芭蕉について 

 俳句というのは自分の日常をまず切り取り同時代の感動を詠むという認識が芭蕉にあったことは間違いありません。芭蕉の場合はそのことを踏まえた上で西行など先人の和歌や李白、杜甫などの漢詩の文学性との交響を考えました。それまでの「滑稽」や「本歌取り」が中心の俳諧に高い文学性を反映させようとしたのです。そして、あくまで基本は日常にあるのです。 

 芭蕉が打ちたてた蕉風と呼ばれる文学性は,東洋的、禅的な死生観を根に置いたもので、それは「わび、さび」の名で呼ばれました。お茶や謡曲などにも通じる武家出身ならではの思想とも言えます。

 うーむ、考えてみますと、自分の足が地に着いていないと、水面を漂う浮き草のようになってしまいますよね。 基本を日常にあるとする芭蕉の在り方は俳句だけでなく何についても参考になると思います。

 今日も、目の前の日常を大切にして歩むよき日となりますように。

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