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2013年1月 5日 (土)

『スウ姉さん』

0007 『スウ姉さん』

 エレナ・ポーター  作

 村岡花子 訳

 角川書店 1965年(昭和40年12月20日 初版 発行) 

 訳者の村岡花子さんは、この本の後書きにこう記しておられます。 

 『少女パレアナ』『パレアナの青春』でたくさんの愛読者を得ているエレナ・ポーター原作の『スウ姉さん』をおくります。 中略 1920年ポーター夫人が世を去る前に書いたこの『スウ姉さん』は、私にはいちばん読者の心の琴線のこまかいところに触れる作品と思われます。かくれたところで孜孜(しし)として地味な生活の道を歩んでいる女性のために気を吐いた作品だと考え、私はこれを深く愛しております。 後略  

 ※ 孜孜(しし)として ・・・ 熱心に努め励むさま 

 このスウ姉さんは、ピアノの教授から将来を属望されており、卓越したピアニストになれる人なのですが、大恐慌が起こり、資産を失い、心身の衰えた父の世話をしながら妹、弟の身が立つようにと家事、収入を得ることに追われる身となります。 

  聖書に、マリアとマルタという姉妹が登場します。イエス・キリストを自宅に迎えて、食事をはじめ、いろいろなことに大わらわなマルタは、ひたすらイエスのそばにいてイエスの言葉に耳を傾けているマリアに私を手伝うように諭してくださいとイエスに話します。 ・・・ この『スウ姉さん』の主人公、スザナ・ギルモアは、人一倍マリアのように生きたいと強く願いながら、余儀なくマルタのように生きている人だと、私は読んでいて思いました。

 エレナ・ポーターの言葉が巻頭にありますので、それを紹介させていただきます。

 全世界いたるところに、無数に散らばっている「スウ姉さんたち」に、この作品をささげます。 

 しんぼうづよく、不平をいわずに、「わずらわしい毎日の雑用」を果たしながら、はるか遠いかなたに自分たちをさしまねいている「生きがいのある生活」をながめているのが、それらのスウ姉さんたちです。 

 その中でもとくに私が親しく知っている、いくたりかのそのような女性たちがありますが、けんそんなその人々は私が彼女らの名を語るのを許してくれません。 

 私が知ると知らぬとにかかわらず世のすべての「スウ姉さんたち」に祝福あれと、私は心から祈ります。 エレナ・ポーター 

 今日も、よい日となりますように。

 明日は、日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

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