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2013年1月23日 (水)

『今日から歌人!』 江戸 雪

0002『今日から歌人!』

 ー誰でも画期的に短歌がよめる 楽しめる本 

江戸 雪 著 

すばる社リンケージ

2012年5月28日 第一刷発行 

 著者の江戸 雪さんは1966年生まれとのことです。

 あとがきに、人生の半分近くを短歌とともに過ごした、などと言うと少し大げさかもしれないけれど、この20年間、そして今この時も、ずっと短歌のことが頭の片隅にある。短歌に影響を受けながら生きてきた。そう考えると、怖いような嬉しいような気持ちになるとあります。

 

 本文に、こんな箇所があります。 

 もしかすると、短歌を作ることでなにか悩みが晴れてすくわれるのではないかとおもっている人がいるかもしれません。あるいは実際に、短歌を作ることで自分がすくわれたと感じるひともいるでしょう。 

 けれど、それはすくわれたのではないとおもいます。短歌は誰かをすくうほど生やさしいものではないと私は考えています。 

 短歌を作り続けて、たとえそこでなんらかの変化があって苦しみを乗り越えることができたとしても、それは自分が自分と向きあった結果なのではないでしょうか。

 中略  しんどいけれど、自分を見つめることから逃げてはいけないのだとおもうのです。そんなとき、言葉を探り自分と向きあうことのできる短歌を手に入れていることはたしかに強みになる場合があるのだとおもいます。 

 つまり、短歌を作ることですくわれたと感じたひとは、短歌を作る過程で、新しい自分に出会ったのだとおもいます。 

 短歌を作ることは、暗い渡り廊下を行くようなことかもしれません。・・・ そんな薄暗い渡り廊下の向こうには、広い場所があるように見えます。 

 あちらがどのような場所なのかはわからないけれど、とにかくそこに向かって歩いてみようとおもうのです。そこを渡らないと私はずっと同じ場所に立ち続けているだけでしょう。 ・・・孤独な作業ですが、できればこの渡り廊下を何度もわたり続けてほしいとおもいます。私は、なんども渡り廊下をわたって、向こう側とこちら側にいます。

 うーん、1946年生まれの私と1966年生まれの江戸さん ・・・ 生活年齢の長短ではなく、一日一日の質が大切なのだということも教えてくださっているように思います。 

 さて、今日もよい日となりますように。

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