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2013年2月28日 (木)

琴線にふれる

 家内の友人が来宅され、話の弾みで「ピアノを弾いてください」とおっしゃったので、聴いていただきました。 

 ♩「早春賦」「春よ来い」(歩き始めたみいちゃんの登場する曲)「どこかで春が」「嬉しいひな祭り」 ・・・ 二曲目からは、歌っていただき、楽しいひとときでした。 心に何かおありだったのか、歌いながら涙ぐんでおられるときがあったように思います。 

 一日おいて、録画しておいた「オーケストラ」という映画を見ました。音楽映画には分類されていなくて、喜劇となっていますが、フィナーレの、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏シーンは、じーんと涙が湧いてくる感動を覚えました。 

 やはり、心の琴線にふれると申しますか、音楽ってすてきですね。改めて思いました。 

 さあ、明日からは三月 ・・・ 今日の二月のフィナーレも、すてきな日となりますように。

 

 

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2013年2月27日 (水)

断・捨・離とデジタル化

 断・捨・離 ということばを耳にするようになってからだいぶん経つような気がします。私が耳にしているくらいですから、皆様の中には、詳しい方、もう、実行していて、ひょっとしたら卒業しているかた(?!)もおられるかもしれませんね。 

 私は、基本的に物を愛し、とっても大切にとっておきたいほうですから、「ダンシャリ」と初めて聞いたときには、あの『赤毛のアン』の名前、「アン・シャーリー」を聞き間違えたのではないかと思ったくらいで、「断捨離」ということばとその考え方が多くの人に広まっていようとは、思いも寄りませんでした。 

 それは、ともかく、レコードやアルバムをパソコンに取り込めば、物理的にはだいぶん物が少なくなったように見えますので、そうした作業を進めています。 

 ただ、デジタル化するにあたっては、レコードの音をパソコンで扱える信号に変える機器が必要ですし、ちょっと大きなサイズのアルバムをスキャナしようとすると、それなりの大きなスキャナが要るという、一時的には物が増える現象が起きがちです。そこのところを工夫するのも、また大事なところなのですね。 

 物理的な空間を占める物を整理するとともに、本来は、心の中、生き方をすっきりさせることが、まず大切なのだと思いつつ、たどたど、ドタドタと歩んでまいります。 

 三月の足音が近づいてまいりました。今日も、よい日となりますように。

 

 

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2013年2月26日 (火)

『丘の上の邂逅』 三浦綾子

0004『丘の上の邂逅』 

三浦綾子 著 

三浦綾子記念文学館 監修

小学館 2012年4月28日 

初版第一刷 発行

 三浦綾子さんは、1999年10月に召されています。77歳でした。

 この本は、主婦の友社に連載された「旭川だより」、朝日新聞や「旭川市民文芸」、「芸術新潮」、「北海タイムス」などに執筆された文章を三浦綾子記念文学館が編集協力・監修して発行されたものです。

本のタイトルとなっている「丘の上の邂逅」 ・・・ 邂逅(かいこう)は、めぐりあいという意味合いのことばでしたね・・・ は、三浦綾子さんが小学校の教師時代の教え子と30年ぶりに、大雪山をバックにした旭川の街を一望できるレストランを会場として会ったときのことが綴られています。

 このレストランのメニューに義経鍋というのがあり、巻末に、このように紹介されています。 義経鍋は義経が大陸に渡ってジンギスカンになったという伝説から、日本の汁鍋とジンギスカン鍋を組み合わせた形の鍋。中央に水炊き用の鍋があり、周囲にひさし状になった焼き肉用鉄板がある。これから発した北海道鍋は北海道の形をしている。 ・・・ 鍋の中央で煮たり、周辺のひさしで焼いたり ・・・三浦綾子さんはその自由さがひどく楽しい、むろん、充分においしい、と書いておられます。 そうそう、食材は、マトン、鮭、貝、鶏肉、えび、しゅん菊、かぼちゃ、もやし、長ねぎなどだそうです。おいしそうですね。

 「旭川とわたし」という文章には、こうあります。

 もしこの旭川が、きびしく長い冬を持たなかったら、それは何とつまらぬところであろう。長い冬の中で、人々は耐えると言うことを学ぶ。自然のきびしさに耐えるということである。それはまた、人生のきびしさに耐えるということでもある。しかも、ただ漠然と耐えているのではない。そこには、春を「待つ」という積極的な姿勢がある。希望がある。待って待って、待ちくたびれるほど待った果てに春が来る。春を迎える喜びは、北国の者でなければわからない。むさぼるように春を楽しむ。道端に咲くタンポポにも、庭にふくらむ木の芽にも、大いなる驚きと喜びとをもって、わたしは体全体に春を感じる。 

 ・・・ この文章の冒頭に「旭川に生まれ、旭川に育って53年になる」とありますから、しっかりと実感のこもった文章なのですね。

 ふるさと旭川に対する心が、たくさんあふれている本です。

 さて、今日も、二月下旬の寒い日かもしれません。けれど、春への希望を強く抱きながら、歩んでまいりましょう。 すてきな日となりますように。  

 

 

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2013年2月25日 (月)

詩集 『ぞうきん』 河野 進

0002『ぞうきん』  

河野 進  著

 幻冬舎 2013年2月15日

 第一刷 発行

 出版されたばかりの詩集です。河野 進さんは1904年生まれで1990年11月に天に召された方です。

 その方の詩集が発行されるにいたったのは、先日、紹介させていただいた『置かれた場所で咲きなさい』の著者、渡辺和子さんが、ぜひ、いまこそ、河野さんの詩集を・・・と出版社に薦めたからだそうです。以前に出版された河野さんの詩集は、今では、なかなか手に入れることが出来なくなっているのですね。

  渡辺和子さんが、30代半ばで大学の学長になられた頃、プロテスタントの教会の牧師と保育園の園長をかねておられた河野さんが訪問され、以来、おまんじゅうや、自作の詩をお土産に、何度も訪ねてくださるようになったのだそうです。

 河野 進さんは、マザー・テレサを尊敬し、「おにぎり献金」と名付けた、おにぎり一個分の献金を集め、3千万円ほどを携えて、マザーテレサの奉仕していたカルカッタへ赴かれたことがあるそうです。

 さて、本のタイトルにもなっている「ぞうきん」と、もう一つ、詩を紹介させていただきますね。

「ぞうきん」

こまったときに思い出され

用がすめば すぐ忘れられる

ぞうきん

台所のすみに小さくなり

むくいを知らず

朝も夜もよろこんで仕える

ぞうきんになりたい

 続いて、もう一つの詩です

浅い流れは音が高い

 わたしの

 祈りよ

 言葉よ

 行いよ

音が高くないか

深い流れは音を立てない

 すてきな詩集だと思います。

 今日も、よい日となりますように。

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2013年2月24日 (日)

すてきな案内板

0006 先日うかがった介護予防教室の会場に、このような案内板がありました。お心配り、あたたかいご準備が伝わってきて、とても嬉しく思いました。つたない講師の私ですが、精一杯のことをさせていただかなくては・・・と、大きな励ましをいただきました。 

  ある教育長さんが、その地区の学校に転入される先生方を迎える着任式の会場を設営している私たちの様子を見に来てくださって、「花が要るな」とおっしゃいました。 

 そして、しばらくすると花束を抱えてきて、何とご自分でそれを生け始められたのです。 

  男性の教育長さんにそういう心得がおありのこと、そして「花もて人を迎える心」をまさに身をもって示してくださったことに感激したことを今も思い出します。

 教育長さんは、その教育委員会から転出する人に、一人一人ことばを選んで色紙にしたためて贈っておられました。私がいただいたのは、「善とは何か  後味のよいことだ」というヘミングウエーのことばでした。 今も大切にしています。

 一日一日を、その日にしかできない何か心を込めたことを為しつつ、歩みたいと思います。

 今日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。

 

 

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2013年2月23日 (土)

詩を味わう子どもたち

 岐阜市の小学校で、国語の授業を見せていただきました。5年生の子どもたち・・・もうすぐ最高学年になることもあって、とてもすばらしい成長の姿で、見ていて嬉しくなりました。 

 発言の声は大きく、力強く、ノートは濃いめのしっかりした、ていねいな文字で綴られていました。 教室の掲示の中に、つぎのような作品がありました。

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 作者の井伏鱒二さんも、きっと喜ばれると思います。

 

 もう一つ、紹介させていただきますね。

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 きっと、こうして一文字ずつ丁寧に書き写し、絵を添えた詩は、長く心に残って、おりにふれて力になってくれることでしょう。 

 こうした営みを通して、作品に読み手の血が通うようになると申し上げたらよろしいでしょうか。 

 クラブ活動には、地域の方が講師になって指導してくださり、その成果としての生け花や句集などが展示されていました。

 私も、前進しよう ・・・ そんな前向きの心にしていただいて、この学校を辞去いたしました。 

 すてきな時間をありがとうございました。 

 今日も、よい日となりますように。

 明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

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2013年2月22日 (金)

お、おおきい

 友人が、「楽しんでください」と時々、アメリカからの画像を送ってくださいます。今回は、どんな写真かな(動画のときもあります)・・・ と開きますと ・・・ お、おおきい

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  金魚などを大きな水槽で飼育すると大きくなるとそうです。

 環境がすべてを決定づけるとは思いませんけれど、大きな景色を見ていると、心も大きく育つかもしれませんね。 

 今日も、仕事は緻密に 心は大きく ・・・よい日となりますように。 

 たくさんの写真をお送りいただき、ありがとうございました。

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2013年2月21日 (木)

小さなことの真摯な積み重ねが

 ピアニストやバレーリーナが、よく口にする「一日練習を休めば 衰えが自分に分かり、 二日休めば 批評家に分かり 三日休めば 聴衆、観衆に分かる」という言葉があります。 

 うーん、芸術の世界は厳しいですね ・・・

 けれど、それは芸術の世界のことだけではないようです。

 私は直接には見なかったのですが、こんな番組を家内は見たそうです。

 コーヒーを淹れる達人が、一般家庭を訪問して、美味しいコーヒーを淹れる・・・ その番組では、その訪問先の家庭で普段使っている道具とコーヒー豆で達人がコーヒーを淹れ、「えっ、うちの道具とコーヒーでこんなに美味しくなるなんて」 という場面が必ず生まれるのだそうです。

 これは、よい道具、そしてよい材料を用い、秘策をもって淹れれば美味しくなるということではなく、平凡な用具、普通のコーヒー豆を丁寧に用い、小さなことと思える一つ一つのことを手を抜かないで、きっちりと積み重ねた総和が大きな成果をもたらすということではないでしょうか。

 ある日訪れた達人のみが美味しくコーヒーを淹れる、ということだとそれで終わってしまいます。一回の訪問が、その後、その家庭ではずーっと自らの手で美味しいコーヒーを飲める幸せをもたらすのは、とても大きな成果ではないでしょうか。 

 今日も、小さなことを真摯に重ねる、すてきな日となりますように。

 

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2013年2月20日 (水)

音楽との時間

 高齢者のかたがたが生活しておられる施設で、音楽と朗読を楽しんでいただく介護予防教室の講師を務めさせていただきました。

 「青い山脈」にあわせてのゆるやかな動作、「柳ケ瀬ブルース」に合わせてスカーフを前後左右に振る運動、由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」や早口言葉「お綾や おあやまちを 母親に おあやまりなさい」などによる口の体操。 

 金子みすゞさんや柴田トヨさんの詩の朗読、カスタネットやフルーツの形などのマラカスなど簡易楽器による合唱奏 ・・・ 「幸せなら手をたたこう」「チューリップ」「走れ トロイカ」など。 

 結びは、ミニシンバルを「お互いの呼吸が合うと とても綺麗な音が出ます」と前置きして、音楽に合わせて二人でシンバルを鳴り響かせて会を閉じました。 

 参加してくださった方の最高齢は95歳の男性。皆さんが腕を高く上げ、大きく口をあけ、漢字の読み方クイズの「土筆」「土竜」「心太」「剣橋」「雪洞」もほとんど正解でした。 

※ 読み方をお確かめになりたい方は、「続きを読む」をクリックしてください。

 私もたくさんの励ましと力をいただきました。 ありがとうございました。 

 音楽療法という呼び名は、治療ということに限定されるイメージがありますので、私は、音楽時間プロデューサーとか音楽パートナーというような感じがいいのではないかな、などと思っています。 

 今日も、よい日となりますように。

続きを読む "音楽との時間"

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2013年2月19日 (火)

『置かれた場所で咲きなさい』

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 『置かれた場所で咲きなさい』

 渡辺和子著 幻冬舎 

2012年4月25日 第一刷 発行

 渡辺さんが岡山の清心女子大学の学長に任命されたのは30代半ばのこと。

 若くしての大きな職務、職責・・・心乱れることも多かった時期に、一人の宣教師が短い英語の詩を手渡してくださったそうです。

「Bloom where  God planted you」

神が植えたところで咲きなさい

咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです 置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです 

  渡辺和子さんは、1936年に起こった2.26事件で、教育総監という重い任にあったお父さん、渡辺錠太郎さんを亡くしました。和子さんは当時9歳でした。

 以後の人生、苦しいこと、悲しいことがたくさんあったことは、想像に難くありません。鬱病や膠原病にかかっての闘病生活もおくられたそうです。膠原病の薬の副作用で、骨粗鬆症になられ、大きな痛みを乗り越えたあとには身長が14センチも縮まったとのことです。 

 けれど、この本には、

神は決してあなたの力に余る試練を与えない

現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる

自分のいのちに意味を与えることで、苦しい状況でも生きてゆくことができる

一生の終わりに残るものは、我々が集めたものでなく、我々があつめたものだ

日々遭遇する小さな苦しみを笑顔で受けとめ、祈りの花束にして神に捧げたい

などのことばがたくさんあふれています。よろしかったら、どうぞ。

 

 今日も、よい日となりますように。

 

 

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『遠距離介護』

0002 『遠距離介護』 

太田差惠子 著

岩波書店 2003年12月5日 

第一刷発行 

 著者は、おもに高齢者福祉、住宅リフォーム関連などの記事を執筆するフリーランスライター。遠距離介護者の情報交換の場として、市民グループ「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」を設立しておられます。 

 「パオッコ」で検索しますと最近の様子も記されたホームページが出てきますので、関心のある方は、どうぞ。 

 この本は、ブックレットで、60ページあまり・・・読みやすく、端的にいろいろな情報、課題が記されています。10年以上前に執筆されていますので、その後、状況の変化している部分もあるでしょうが、基本的なこと、人間関係や問題の本質については大きく変わらないテーマですから、参考になるように思います。 

 民間の航空会社の中には、介護のために帰省する人のために「介護帰省割引」(普通運賃の37%割引) ・・・介護保険の介護認定で支援や介護が必要だと認定された方の二親等以内までの親族が通う場合に適用)・・・という制度を設けているところがあると記されているのが目にとまりました。 この本の書かれた時点では、鉄道運賃にも実施を望む声は大きいけれど、各社とも設定がない書かれています。 

 必要があれば、上記のホームページなど、訪れてくださいますように。

 

 今日も、よい日となりますように。

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2013年2月18日 (月)

花束

Photo   ある講座の、卒業を三月に控えている学生さんたちが、大学の私たちの部屋の三人を招いて、ティパーティを開いてくれました。

  いろいろな支援、アドバイスへの感謝を表す会を自主的に企画してのことだと、その講座の・・・普段は厳しい教官がにこにこと話してくださいました。 

 素敵な語らいがあっという間に過ぎ、辞去しようとしますと、何と花束とそれに添えたプレゼントが ・・・ 心温まるひとときとなりました。 

 本当に、ありがとう。 四月から教師として立つ若人とそのご家族、そして受け持たれる子どもたち に、幸いな日々をと、心から願っています。 

 今日も、よい日となりますように。

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2013年2月17日 (日)

小鳥とワニ

 小鳥とワニ ・・・ 以前もこのような表現をしたような気がいたします。

 そうです。口を大きくあけて、歯科衛生士さんに歯を綺麗にしていただいていると、どなたに言われるのではなく、私自身が勝手に脳裏に描くのが、小鳥とワニの図なのです。 

 早いもので、前回、歯、歯茎の状態を点検・整備していただいてから三か月が経過しました。それなりに緊張し、予定の時間より少し早く到着 ・・・ 待合室のいすに座って心を落ち着けようとするまもなく、すぐに名が呼ばれました。 

 そのためでしょうか、口を開けて、点検が始まってすぐに「力を抜いて楽にしてください」とのお言葉 。「は、はい」 ・・・口を開けているので、どのような発音になっているかは自信がもてませぬ。  プロには、緊張しているのがぱっと分かるのですね。

 さて、手際よく、作業と消毒をしてくださって、歯科衛生士さんは歯科医さんにバトンタッチ ・・・ お医者さんは、スタッフに「磨き残しは、どうでしたか」と確認。

 裁判官と検事のやりとりを身を縮めている被告のような、というと、やや大げさですが、歯科衛生士さんは、検事の役割ではなく、「ほとんどなく、よかったです」と弁護士さんのような声。 

 歯科医さんもそれを受けて、「とてもよい状態です。歯茎もいい色をしています。これを保っていけば大丈夫です」 

 かくて、足取りも軽く(体重のことは、この際、抜きです)、感謝しつつ帰宅することが出来ました。三か月後もよい状態であることを目指して、励みます。 

 今日も、よい日となりますように。 

 日曜日、キリスト教会の礼拝にどうぞお出かけください。 

 聖書 安息日を覚えて、これを聖とせよ。

 

 

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2013年2月16日 (土)

『悩む力』

Photo  『悩む力』 

姜尚中 (カン サン ジュン)著 

集英社 2008年5月21日 

第一刷 発行

  この本の帯にあるように大反響があったそうですから、もう多くの方がお読みになっている本だと思います。

 このところ、「○○力」ということばをよく見かけますね。私は「悩む力」という書名を見たときにムムッ、と思いました。  「悩む力」と「悩まない力」とどちらがいいのかな、などと考えたのです。 

 ・・・ まるっきり悩まない人もすばらしいと思いますが、きちんと悩むべきことに悩み、それでもまじめに歩み続けることが大事なのだろうな、とこの本を読みつつ考えています。

 

 漱石、そして20世紀最大の社会学者と呼ばれるマックス・ウエーバーのぶつかった壁を注視しながら九つの大きなテーマについて述べられているこの本に、私はしばらく時間をかけて向きあいたいと思います。

 それはそれとして、序章の文章を引用させていただきますね。

 「あおい夜空は星の海よー、人の心は悩みの海よー」 ・・・ため息を漏らしながら著者の姜さんのお母さんが口ずさんでいた「アリランの歌詞の一節だとのことです。

 波乱に満ちた悩みの海のような母の一生は、80年の歳月とともに終わりました。人の世の酷薄さにあれほどまでに悲嘆に暮れることのあった母でしたが、晩年は、悩みの海に漂ういくつもの珠玉のような記憶を拾い集め、その中で微睡(まどろ)んでいるようでした。

 今にして思えば、母の抱えていた悩み、その苦悩は、海のように深く、広かったぶん、母は人として生きる価値を見出すことができたのかもしれません。 結局、母は悩みの海に沈淪(ちんりん)しながらも、生きる意味を問い続ける営みを棄てることはなかったのだと思います。  

 芯の強さと切れ味のよさの感じられる文章だと思います。

 今日も、よい日となりますように。 

 明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にどうぞ、お出かけくださいますように。

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2013年2月15日 (金)

『ピアノへ』

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『ピアノへ』 谷川賢作 責任編集

ブロンズ新社 2001年2月20日 初版第一刷 発行

表紙に、こう書かれています。

10人のピアニストが語る20世紀のピアノの名盤

 

そして私がピアニストになるまで

 この本に登場する10人のピアニストは次の方たちです。 ・・・山下洋輔  矢野顕子(あきこ)  リクオ  国分弘子  フェビアン・レザ・パネ三柴 理(さとし)  舘野 泉  小山実稚恵  加羽沢美濃 谷川賢作

  ご存じのピアニストがこの中に含まれていましたら、きっとより親しみがわくことと思います。 よろしければ、どうぞ。 

 私の場合、舘野 泉さんと小山実稚恵さんのお二人が、実際に演奏を聴かせていただいたこともあり、関心を持って読みました。

 舘野 泉さんは、新しい先生に出会った最初の時に、心身の力みをほぐすようにと指摘されなかったら、今日の自分はなかったかもしれないという意味のことを語っておられたように思います。(図書館に返却して、記憶に頼って書いています。すみません。) 

 小山さんは、チャイコフスキーコンクールに参加して、ふだん練習している小さな部屋とコンクール会場、練習環境の大きな異なり・・・演奏をあたたかく応援、反応してくれる聴衆の存在などを体験できて、音楽とはこういうものだったとかと目を開かれたこと、生い育った盛岡での生活のことなどにふれておられます。 

 今日も、よい日となりますように。

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2013年2月14日 (木)

進歩する文房具

 知人がグループの冊子を製本することになり、ガッチャンコと綴じる作業を受け持ったそうです。メンバーのなかで一番の若さを見込まれてのことだそうで、張り切って、ガッチャンコ、ガッチャンコ ・・・ 途中で、「大丈夫?」と気遣ってくださったかたがおられたそうですが、若さにまかせて、ガッチャンコ、ガッチャンコ。 

 チームワークのよさもあって、冊子は見事な仕上がり ・・・ と、まるでその場にいたような書きぶりですみません・・・ とにかく出来上がって完成を喜び合って散会。 

 ところが、その夜、異変が ・・・ 腕が 背中が いたーい ・・・ でも、少しの期間のあと、回復されたそうです。 さすが、若さ。 

 さて、このお話をうかがって、私は思い出しました。どこかで、紙をすっとセッティングすると軽やかにそれを閉じるステープラーを見たような・・・

0003 そこに行くと、小型のものがありました。カタログもあったので調べてみますと、大きなものだと、電動式だと、80枚を女性が座ったままで綴じることができるものもあるようです。 

 でも、値段は、それなりに・・・ 針も特製のが必要で、百本だったか五百本だったかが3千円近く・・・

 うーむ、てこの原理を応用して、手動で比較的楽に作業できるタイプもあり、これは、電動式の針の値段で本体が買えます。 

 こういうカタログを見ていて思ったのは、パソコンや携帯の世界だけでなく、文房具もいろいろ進歩しているのだな、ということです。 

 もう一つ・・・こういう器具に頼らなくても、作業してしまえる若さ、体力は、宝物だな、ということも思いました。 

 付録 ・・・ 以前、ステープラーはホッチキスと呼ばれることが多かったと思います。ステープラーという呼び名が主流になったのは、この針を送る技術が機関銃の弾丸送りにも使われていて、その技術家の名前がホッチキスだということで、そう呼ぶのを控えるようになったという事情があるようです。 

 さて、世の中には、なかなか綴じてしまえないこともありますが、今日もよい日となりますように。 

 

 

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2013年2月13日 (水)

教室の花

 小学一年生の国語の授業を見せていただきました。 

 「お店やさんごっこ」を教材として、とても生き生きとしたことばの活動が展開されていました。担任の先生、そして学年の先生方の懸命の下準備が子どもたちの成長を導き、支え、結実させていることを嬉しく思い、頭が下がりました。 

 その教室の窓辺に咲く花々も子どもたちを応援していました。すてきな学習環境を整え、日々、子どもたちを育てておられること、なんとすばらしいのでしょう。

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 インフルエンザの流行っている学校もあるとのこと、どうぞ先生方、お健やかでお進みくださいますように。  今日も、よい日となりますように。 

 2月11日に、クリスチャン同士の結婚式がありました。信仰を土台としたすてきな家庭がスタートしたことを、心から喜び、幸多かれとお祈りしています。す。

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2013年2月12日 (火)

卒業・修了記念コンサート

0002 岐阜県庁近くのサラマンカホールというところで、岐阜大学教育学部音楽教育講座の4年生・大学院2年生の「卒業・修了記念コンサート」が開催されました。 

 プログラムはショパンの英雄ポロネーズ、ラヴェルの水の戯れ、リストのメフィスト・ワルツなど、ピアノの名曲の数々、ブラームスの子守歌や早春賦の女声三重唱、美しいソプラノの歌曲、モーツアルトのホルン協奏曲などなど。結びは音楽講座全体でのコーラスでした。 よき音楽に満たされた至福のコンサートでした。

 この日に向けて磨き上げた演奏は、どれも素晴らしく、若人の行く手に幸あれと心から願いました。会場には、感激と激励の拍手が鳴り響きました。

 素晴らしい時間をありがとうございました。 

 今日も、音楽の花束に満ちたよい日となりますように。

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2013年2月11日 (月)

湯舟とキャンドル

 素敵なキャンドルをいただきました。ふと、ランプの宿との連想が働いて、湯舟を照らしてもらうことにいたしました。

Photo 
  どうだろうか、と思ったのですが、これが、なかなかに心安らぐひとときを創出してくれることが分かりました。

 幼いお子様がおられるなど、ご家庭によってご事情もいろいろでしょうから、もし、おもしろそうだ、試してみようとお思いになった方は、どうぞ自己責任でなさってくださいまし。

↑ なんだか、商品を宣伝しながら「お客様個人の感想です」と字幕を出しているテレビ番組のようで、すみません。 

 私の身近な女性が、短歌を詠みました。 

 バラの香のキャンドルともし入浴す

湯殿のタイル ふわと明るむ  

 今日も、よい日となりますように。

【聖書】 あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば家にいる人全部を照らします。

 

 あなたがたは世の光、地の塩です。

 

 

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2013年2月10日 (日)

♩ 「春よ 来い」

「春よ来い」

相馬御風作詞・弘田龍太郎作曲


春よ来い 早く来い
あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒の じょじょはいて
おんもへ出たいと 待っている

春よ来い 早く来い
おうちの前の 桃の木の
蕾もみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている
 

 この時期、早春賦とともに、よく歌われる歌ですね。 みいちゃんのモデルは、相馬御風さんの娘さんだとのことです。新潟県の糸魚川地方にお住まいがあったそうですから、きっと雪も深く、それゆえに春を待つ思いも強いのでしょう。 

 なお、歌詞の「桃の木」は春の季語。 「桃」は実をいうことになり、秋の季語になるのだそうです。 

 今日も、春が近づくよい日となりますように。

 日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

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2013年2月 9日 (土)

♪「寒い朝」

0001 ♪「寒い朝」 ・・・吉永小百合さんとマヒナスターズが歌ってヒットした曲です。少しロシア民謡と通うところがある感じです。 

 写真は、朝ではなく、夕暮れ時のウオーキングのさいちゅうに、遠くに見える金華山などをとったつもりの風景です。ちょっと風は冷たかったので、この歌を思い出した次第です。

下記は、ブログ 「二木紘三のうた物語」からの引用です。ありがとうございます。

http://duarbo.air-nifty.com/songs/2007/08/post_9f12.html

作詞:佐伯孝夫、作曲:吉田 正
唄:吉永小百合・和田 弘とマヒナスターズ

1 北風吹きぬく寒い朝も
  心ひとつで暖かくなる
  清らかに咲いた可憐な花を
  緑の髪にかざして今日も ああ
  北風の中に聞こうよ 春を
  北風の中に聞こうよ 春を

2 北風吹きぬく寒い朝も
  若い小鳥は飛び立つ空へ
  幸福(しあわせ)求めて摘みゆくバラの
  さす刺(とげ)いまは忘れて強く ああ
  北風の中に待とうよ 春を
  北風の中に待とうよ 春を

3 北風吹きぬく寒い朝も
  野越え山越え 来る来る春は
  いじけていないで 手に手をとって
  望みに胸を元気に張って ああ
  北風の中に呼ぼうよ 春を
  北風の中に呼ぼうよ 春を


Kitakaze《蛇足》 
昭和37年
(1962)リリース。

 吉永小百合の歌い方は素人っぽい感じですが、無技巧な分、かえって爽やかさが伝わってきます。ひたむき・健気(けなげ)・清潔という少女像は、昭和30年代の吉永小百合を最後に、わが国では絶滅しました。

 昭和37年(1962)12月のある日、大学から下宿へ帰る途中、「稲穂」という定食屋の前までくると、街頭スピーカーからこの歌が聞こえてきました。
 この歌を聞くといつも、そのときのピーンと張った冷たい空気の感覚が蘇ってきます。

 佐伯孝夫・吉田正のコンビは、『東京の人』(三浦洸一)、『有楽町で逢いましょう』(フランク永井)、『哀愁の街に霧が降る』(山田真二)、『グッドナイト』(松尾和子・和田弘とマヒナスターズ)、『再会』(松尾和子)、『東京ナイトクラブ』(フランク永井・松尾和子)など、多くの都会派ムード歌謡をヒットさせています。

 作曲者の吉田正自身は、2400曲に及ぶ自分の作品のなかで、あえて最も好きな曲を挙げるとすれば、この曲だといってます。理由は、彼がシベリア抑留中に味わい続けた極寒の朝と、そのなかでも失わなかったかすかな希望を思い出すからだそうです。
 もちろん、伝説のデビュー曲『異国の丘』は別です。

 上の絵は、比較的若かったころの配偶者のイメージを描いたものです。こういう時代もありました。(二木紘三)

 今日も、寒い日かも知れません。でも、この歌のように、春を聞き、待ち、呼び・・・希望を持って歩むよい日となりますように。

 明日は、日曜日・・・キリスト教会の礼拝に、どうぞ、お出かけくださいますように。愛してくださっている神様が喜んでくださいます。

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2013年2月 8日 (金)

『ちいさな てのひらでも』 やなせたかし

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『ちいさな てのひらでも』

やなせたかし

双葉社 

2011年10月23日 第一刷発行

 やなせたかし さんは、1919年(大正8年)2月6日生まれとのこと。 

 作詞された「てのひらを太陽に」の一番は、 「ぼくらはみんな生きている

生きているから かなしいんだ」

 二番は 「生きているから うれしいんだ」

 ・・・ この順番について、やなせさんは、「悲喜こもごも」という言葉がありますが、まずは悲しみが先にやってくる。人間が生きているということを感じるのは、悲しいときのほうが多いんですね と書いておられます。 

 この本には、やなせさんの詩と絵が収められています。

 2011年7月22日に「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」が、横浜、名古屋に続いてオープンしたそうです。 やなせさんの故郷の高知県には1996年に「やなせたかし記念館・アンパンマンこどもミュージアム」が建てられたといいますから、全国に四つ、子どもたちに大変人気があり、東日本大震災以後も、ますます子どもたちを励ましているアンパンマンのミュージアムがあることになりますね。

 アンパンマンの主題歌に「なんのために生まれてなにをしていきるのか」という歌詞があるように、やなせさんは、「アンパンマン」は大人のために書いた話だから、なぜ子どもたちにアンパンマンが人気なのかは、作者の私にもさっぱりわかりません書いておられます。

 でも、とにかく、子どもたちに大人気というのは、何か、あるのですよね、そうなる魅力が・・・。 

 「麦」のページをご紹介いたします。画像をクリックしていただくと、少し大きくなります。  今日も、よい日となりますように。

Photo

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2013年2月 7日 (木)

津波から命を守る

 昨日は、広範囲にわたって津波の予報がなされましたね。

 あなたとあなたのご家族は大丈夫でしたか。安全に過ごすことが出来ますように、と願っています。

  昨日の午後、たまたま買い物をしていたショッピングセンターのテレビで、「釜石の奇跡」と呼ばれている、3月11日に多くの子どもたちが高台へ、高台へと避難して助かった出来事 ・・・ 2006年から子どもにそうした力をはぐくむことに力を注いでこられた片田教授が出演しておられる番組を目にしました。 

 幼い小学生に、あなたのお母さんが「うちの子どもは、必ず高台に逃げています」と信用されるあなたになっていないと、お母さんはあなたを必ず助けようとして逃げ遅れてしまいます。だから、お母さんが、そしてあなたがそれぞれを信じて高台に逃げて命が助かるように、信じ合えるようになりましょう という意味のことを分かりやすく、徹底して指導してこられたことに感銘を受けました。 

 心に残ったのは、「一人でも亡くなったら、だめなんです」と真剣に語られたことです。 3月11日に、病気で学校を休んで家にいた2名が逃げ遅れて亡くなったこと、家人が迎えに来た車に乗り、結果的にそのため家族と亡くなった子、自宅近くの方をいざとなったらリヤカーで助けると、ふだんから練習していた中学生が、その方を救出しようとしているときに家具の下敷きになって命を落としたこと ・・・ など、5名が亡くなったことを、指導がいたらなかったと心の痛みを語り、悔やんでおられました。

 3月11日に、幼い弟と祖母に声をかけ、無事に避難した小学4年生、家に一人でいたときに大きな地震が来たので、まず身を守り、その後、必死に高台を目指して助かった小学3年生も画面に登場しました。 

 その子どもの一人がこう語りました。「釜石の奇跡」と言われているが、釜石の子どもたちが行動したことなので、「釜石の実績」だと思います。

 治にいて乱を忘れず ・・・ 本気で、非常時に落ち着いて命を守る行動が敏速、的確に出来るように真剣に今を大事にしなければ、と教えていただきました。

 今日も、大切な備えをすることができる日となりますように。

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2013年2月 6日 (水)

つぼみ

0006 芽吹く季節、と申しますか、臘梅に続いて咲き出でようとする紅梅の芽が寒さの中でもだんだん膨らんでいます。

 そして、紅梅と白梅のつぼみは、生長してどちらの花が咲くのかということを、ちゃんとはっきりさせているのですね。 

 幼いながらも、あっぱれ ・・・ こういうのを自分を確立させている、アイデンティティがあるとかいえばよいのでしょうか。

 私は、どんな花を咲かせ、実らせてきたのでしょう ・・・ いえいえ、まだ将来のある身だと考えることにして、あまり深くは考えないことにいたします。

 とはいえ、小さくても、花を咲かせ、何か、実を結ぶ生涯であったら嬉しいですよね。

 今日も、そんな実りに向かうよい日となりますように。

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2013年2月 5日 (火)

紙芝居 「鶴の恩返し」

0013  音楽療法のプログラムに、早口言葉や詩の朗読などを位置づけることがあります。そして、時には紙芝居を見聞きしていただくことも ・・・。

 この紙芝居は、昭和20年の作品です。「鶴の恩返し」 ・・・ お気づきのように、右から左へ読むのですね。 

 戦争が終わって、短期間のあいだに、こうした紙芝居が作られるそのエネルギーにすばらしさを感じます。

 「歌と朗読で元気な日々を」というテーマでの介護予防教室で、この紙芝居を見ていただきました。 ・・・ 2月4日のその会に参加してくださった方がお帰りになるときに声をかけてくださいました。 

 「しばらく前になくなった母にも見せてあげたかったです。きっととても喜んだことでしょう。」  

 読み手であったムーミンママは、このお言葉にどんなに感激したことでしょう。 私も、大きな励ましをいただきました。お礼を申しあげるのは、私たちのほうです。 

 しばらく経って思いました。こんなに優しい言葉をかけてくださる娘さんの介護を受けておられたお母さんは、きっと最高に幸せだったに違いないことに。今度、お目にかかれたら、そのことをお伝えしたいと思っております。 

 さあ、今日も、素敵な出会いのあるよい日となりますように。

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2013年2月 4日 (月)

フルート奏者 紫園 香 さん その2

Photo_2 フルート奏者、紫園 香(しおん かおり)さんが腹部を手術した後の初めてのリサイタルは、あるキリスト教会で開かれました。

 その後も、時々教会で演奏・・・紫園さんには順調に思われましたが、ある日の演奏会の後、それまで親しくし、応援してくれていた方から、こんなことばがかけられたそうです。
「あなたのフルートは本当にすばらしいと思うのよ。でも聞いているとむなしくなる」
 うーん、これは、大変なことばですね。私がこう言われたら、立ち直れないかも知れません。 やーめたっ という具合に。
 けれど、紫園さんは、大きなショックを受けながらも、ご自分の演奏に不足しているのは何だろうと考えながら、前進されました。
 
 
 紫園さんの演奏に深みを加えた二つの出来事が紹介されています。
 一つは、無名の人のリサイタルを聴きに行って、あとあとまで心に響き続ける賛美を体験されたこと
 もう一つは、バッハのことばに出会ったこと
 「音楽の唯一の目的は、神の栄光が顕され、人の魂が再生されることでなければならない」 J.S.バッハの手紙 より
 その後、国内外で活躍するフルート奏者となった紫園さんは、あるきっかけから、ケニアのスラム街の子どもたちにフルートを教える働きをしておられるそうです。 こんな文章があります。
 ・・・ 献品されたフルートをたくさん持ってケニアを訪れた。初めて楽器を目にした子どもたちは「これなに?」「だれの?」と興奮していた。「あなたのよ」と言ったときにパッと輝いた子どもの顔を紫園さんは忘れることができない。子どもたちは驚くほどの集中力で、一時間ほどのレッスンを消化していく。・・・・
Photo_3
 この紫園さんの歩みから教えていただいたことがたくさんあります。
 この世に生を受けたことについて
 そして、その命を輝かしあうことについて
 音楽について
 いくつものことに思いをめぐらすきっかけを与えていただき、感謝しています。
 写真と記事は、『百万人の福音』 いのちのことば社 2011年4月号から引用させていただきました。 ありがとうございました。
 今日も、よい日となりますように。

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2013年2月 3日 (日)

フルート奏者 紫園 香 さん

Photo_2 『百万人の福音』 (GOSPEL for  MILIIONS) という いのちのことば社 発行の月刊誌、2011年4月号に、紫園 香(しおん かおり)さんというフルート奏者が紹介されていました。

 東京芸術大学付属高校、東京芸術大学、さらにその大学院をそれぞれ首席で卒業なさったとのこと。

 才能にも恵まれた努力家で、ご自身も順調なころを振り返って「幼いころから努力さえ惜しまなければできないことはありませんでした」と語っておられるほどでした。

 ところが、大きなできごとに次々と遭われました。

 お父さんが脳動脈瘤の大手術を受けて、退職。その後、興された事業が連鎖を受けて倒産。 フルートと圧力鍋だけをもっての転居という事態になったそうです。

 ご自身の身体が不調になり、腹部を20センチ切るこ手術が必要になったこと・・・腹筋背筋で息を支えるフルート奏者には、特に深刻なことです。

 こうした出来事を通して、それまで人生に不可欠だと思っていた能力、財産、健康が、こんなにもあっけないものだったのかと深く気づかれたそうです。

 もしかすると、能力も財産も健康も、だれかからのレンタルなのかも ・・・ 自問自答し、疲れ果てていた紫園さんに、ある牧師の教会でフルート教室の講師を、というお話がきたそうです。

 その教会の牧師の息子さんが紫園さんと同い年だったこともあり、いろいろな話を通して聖書に出会い、やがて、洗礼を受けて紫園さんはクリスチャンになられました。

 その後、名医との出会いにより、腹筋に傷をつけないで手術を受けることができ、幸いに完治しました。

 記事は、もう少し続きますので、次回に書かせていただきますね。

 今日も、よい日となりますように。

 日曜日です。キリスト教会の礼拝に、よろしければお出かけくださいますように。

 

 

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2013年2月 2日 (土)

臘梅(ろうばい)

Photo  岐阜市の梅の名所、梅林公園の臘梅が咲きました。1月の15日頃から咲き始め、今が見頃だそうです。名前はロウバイですが、寒さに狼狽することなく、落ち着いて咲き、芳香を漂わせておりました。 ← へたなジョークをすみません。

 梅林公園には、機関車(デゴイチ)も設置されていて、時に、汽笛を鳴らすもよおしもあるようです。 

 白梅、紅梅が見られるのは、もう少しあとですが、蕾はふくらんでおりました。

 歌を思い浮かべました。

「春よ来い」
相馬御風作詞・弘田龍太郎作曲

春よ来い 早く来い
あるきはじめた みいちゃんが
赤い鼻緒の じょじょはいて
おんもへ出たいと 待っている

春よ来い 早く来い
おうちの前の 桃の木の
蕾(つぼみ)もみんな ふくらんで
はよ咲きたいと 待っている

 今日も、よい日となりますように。

明日は、日曜日。どうぞ、キリスト教会の礼拝にお出かけください。

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2013年2月 1日 (金)

バイオリニスト 樫本大進さん

0002  1月12日の朝日新聞朝刊、土曜日に発行される「be」の紙面、フロントランナーに、バイオリニスト 樫本大進(かしもと だいしん)さん のことが掲載されていました。・・・ あのベルリン・フィルの第一コンサートマスターなのだそうです。 以下、写真と記事をこの日の朝日新聞から引用させていただきます。

 現在、33歳だそうですから、2010年12月にコンサートマスターになることが正式決定したときには30歳でしょうか。すごいなぁと思いました。 

 正式に決まるまでに、試用期間というのがあったそうですが、それまで、オーケストラの一員として演奏するという経験がなく、ベートーベンのバイオリン協奏曲をコンサートで演奏しているとき、ソリストの演奏を「ベートーベンはいいねえ」と聞いていて、オーケストラの入るところを完全に忘れてしまって弾かなかったことがあったそうです。 

 そのとき、このベルリンフィルは、やっぱりすげえなあと樫本さんが思った出来事 ・・・それは、第一バイオリンのメンバーが(一流の人たちですから、どこで自分たちが弾くべきかは知り尽くしているのに)、コンサートマスターの樫本さんが弾かないから、誰も弾かなかったこと。 

 試用期間が始まって一か月 ・・・ これで、採用の話は終わったなあ と樫本さんは思ったそうですが、ちゃんと正式採用されたのですね。こういうところ、ベルリンフィルも、樫本さんもやはりすごいんだなあと思いました。

 音楽についての樫本さんのことば

 音楽というものはすごい力を持っている。だれでも音楽が自分の一部であるべきだと思うし、あったら絶対に人生で得することばかり。損することは何一つないと思う。 

 3月11日の震災直後にすぐ支援コンサートを呼びかけ、ピアニストのマルタ・アルゲリッチさんたち、多くの方が共演してくださったそうです。 

 才能が、そして磨かれた音楽の力量が、豊かに花開き、世界にすばらしい贈り物をしている・・・力をいただいた記事でした。 

 今日も、よい日となりますように。今日から2月 ・・・ どうぞ、お健やかでお歩みくださいますように。

 

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