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2013年3月30日 (土)

『生きることはすごいこと』

0004『生きることはすごいこと』 

安野光雅 + 河合隼雄

講談社 1998年3月2日 第一刷発行

  河合隼雄さんの著書の表紙に安野さんの絵を ・・・ということがきっかけになって、お二人は直接に会っていろいろな話をされるようになったそうです。 

 そうやって話していることを本にしては、と講談社の編集者が提案して、この本が生まれたとのこと。

 気楽に勝手なことを話している放談と河合さんは書いておられますが、臨床心理学者であり、日本と外国の文化に造詣の深い河合さんと、画家としての力を生かして豊かな働きをなさっている安野さんが、よき相手を得てのびのびと語り合っておられます。

 印象に残ったお二人のことばを今日と明日の二回で紹介させていただきます。

河合隼雄さん

・極端な事件は例外中の例外ですから、そこからあんまり一般論は言わないほうが賢明だと思います。

・なにかがあったら、原因がすぐわかるということを考えるのは、現代人のあさはかさです。

・ある人がなにか問題を抱えてぼくのところに相談にきた場合、その人が自分のことを考え始めたときに、ぼくはある程度役に立てる。そうではなしに「心理学の法則によれば、あなたは悪い母親です」なんてそんなばかなことをいえるはずがない。でも、それがものすごく多いんですよ、いま。それがぼくは腹が立ってしょうがない。

・治療者が高いところから見ているのは、あかん。すごく残念。治療者は下にいなければならない。高いところからものを見ようとするのは間違っている。視点が上すぎるセラピストには下におりなさいとぼくは言いたい。 

  日本にユング派の心理療法を確立し、箱庭療法をはじめ、文化庁長官を務めたかたがこう語っておられるこの本に魅せられています。

 今日も、よい日となりますように。 明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

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