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2013年3月31日 (日)

『生きることは すごいこと』  その2

 昨日の本から、安野光雅さんの言葉を紹介させていただきます。

安野光雅さんの言葉

   自然の山を見ていてよく思うんですが、抽象絵画がなにを言ったって山にかなわないですね。こんな山はないだろうと思うような山があるんですよ。山の形というのは実にいい。自然のものならばどんなに奇岩怪石であっても不自然じゃない。

イタリア北部のドロミテ渓谷というところに行くと、そこの山は木が生えていない岩山で、一カ所がまるで刀で削ったようにぴちっと平らになっていたり、いろいろと不思議な岩山が次々にあらわれてくる。山に対する日本人のイメージの中には富士山みたいなのがあるけど、ドロミテにはそんなのは一つもない。自然にそうなっているんですが、そういうのが目の前にあると、実に不思議な気分になります。やっぱり自然のほうが人間がやったのよりもすごいなと思い、「負けた」という感じがします。そこだけとるとどんなに写実的に描いたって抽象絵画になってしまうんだから。人間というのはどんなにやってもあそこにあるほんとうの山はできないなと思う。

 昨日の河合隼雄さんといい、今日の安野光雅さんといい、とても大きな足場を築いてきて、世の中全体をみるときに、急がないで奥行きのある考え方、生き方を貫いておられるように思います。 

 今日も、よい日となりますように。 日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

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