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2013年4月15日 (月)

『ピアノは ともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密』

0003『ピアノは ともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密』

こうやま のりお 著

講談社 

2011年4月25日 第一刷 発行

 2009年6月7日に、「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」でゴールドメダリストとなった辻井伸行さんの幼いときからの歩みが丁寧に記されています。  

 目の見えない辻井さんですが、海や山、水泳、スキーなど、自然の中で思いっきり活動することを大事にして育てたご両親の英断の成果は、広やかで色彩豊かな演奏の源泉となっていることなど、いろいろなことが紹介されています。

 参加が可能な17歳になったばかりで出場したショパンコンクールから帰国したあと、家族と関係者が集まって、今後の方向についていろいろな意見が交わされていたとき、伸行くんのお父さん、孝さんがこう語ったそうです。

「親としては、伸行はお寿司が大好きなので、将来自分で稼いだお金でお寿司をはらいっぱい食べられるようになってほしい。いまはまだ親の金で食べていますが、自分の力でお寿司を食べられるようになってほしい。ただそれだけです」  

 その瞳からは、大粒の涙がポロポロこぼれています。孝さんが涙ながらにそういったとき、その場の雰囲気はなんだかほわーっと温かいものに変わりました。参加者のだれもが、孝さんの親心に打たれ、しみじみした気持ちに包まれたのです。辻井くんも神妙にその言葉を聞いていて、なにかを感じていたようです。

 そのときからです。辻井君とお父さんの関係がよくなったのは。

 心が揺すぶられる場面、言葉はたくさんあるのですが、上記のところが特に心に響きました。

 今日も、よい日となりますように。

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