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2013年5月16日 (木)

『老いのこころと向き合う音楽療法』

0004『老いのこころと向き合う音楽療法』 増補改訂版 北本福美 著 

音楽之友社  

2011年3月10日第一刷発行 

  著者の北本福美さんは、大学の卒論指導を受ける際に、自閉症児を対象とする音楽療法、遊戯療法、カウンセリングのどれかを選択することになっていたそうです。 

 カウンセリングは文献研究が中心となるとのことで、実践的な学びをするには後の一つのどれか・・・音楽技術に自信がなかったので、遊戯療法を選ぶしかないと思った北本さんに、師である山松質文先生は、それなら二つやればいいじゃないかとおっしゃったのだそうです。

 そのときの言葉が「やりたいという情熱を持っている人がやる資格のある人」だったそうで、まず、この言葉が読者である私の心を引きました。

 こうして、音楽療法の学びのスタートを切った北本さんは、ある老人病院に出向して、作業療法室の手伝いをすることになりました。

 患者さんをこちらの思い、期待によって引っ張る実践・・・これでは、「やらせ」になってしまうと気づいてから、音楽療法の時間は、終わると同時にため息が出る時間でなくなりました。

 だんだんと患者さんの様子が変容し、「聞いてだけいてもいいじゃないか」という姿勢を示す方に、目を開かれたこともあったそうです。

 患者さんの創造性の高まりや日常生活へのつながり・・・認知症病棟の担当者から「音楽に出ると患者さんの調子がいい。うちの病棟でもやってもらえないか」とリクエストされるようになったとのこと。 

 ケアの本質・核となるのは ・・・ こんなふうに同僚の方の言葉が書かれています。

 「条件なしに、あなたがいるからという、ただそれだけの理由で享ける世話」 

 マザー・テレサがインドで生涯を捧げて実践していた心を思い浮かべました。 次回、この本からもう少し書かせていただきますね。 

 今日も、よい日となりますように。

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