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2013年6月15日 (土)

『高齢者の音楽療法』

0006『高齢者の音楽療法』

貫 行子(ぬき みちこ)

音楽之友社 2009年4月30日 

第1刷発行 

 この本の結びで、次のことが強調されています。

  音楽療法に携わる人は、「人が生きるとはどういうことか」「幸せとは何か」という人生に対する価値観について深く考えていることが大切。

 高齢者が音楽療法を通じて、人間関係性の中に喜びを見出し、音楽の力によって日常生活の中に幸福感を感じてくださること。

 音楽は言葉を超えたコミュニケーションの役割を果たす・・・

 高齢者一人ひとりが複雑な人間存在であり、反復性のない1回限りのかけがえのない存在  

現在の自然科学の方法だけでは「人間の幸福(Well-being)を十分に追求することは出来ないのではないか

 人は美しさに動機づけられ、心を動かされる、という人間の変化に関する基本的な考えのもとに、その人の生きてきた道のり、価値観、生きる姿勢はもちろんのこと、人生の中で経験した苦しみ、悲しみ、憎しみ、喜び、楽しさ、すべてが糧となり、その人がその人である美的なものを形成している 

 断片的な引用で申し訳ありませんが、こうした著者やいろいろな方の考えが紹介された結びに、高齢者の音楽療法に携わる音楽療法士の究極の目標が次のように記されています。 

 高齢者のお一人ひとりが「どのような生涯を全うされれば幸せ(Well-being)なのか」を推察できる知識と能力を備え、「一人ひとりの方にWell-beingをもたらすことなのだ」 

 認知症発症後14年を迎え、胃漏の手術を受け、寝たきりになられた方がご家族の深い愛情と、誠実で優れた音楽療法士によってベッドサイドで継続されている音楽療法個人セッションのその時だけは、重症であるその方に音楽は何かをもたらし、気づきや目の動き、表情の変化が現れて、Well-beingの状態が拝察されるという実例 ・・・私ども音楽療法士は、この現実にどんなに勇気づけられることでしょう。 

 この域にまでは、私はほど遠いのです。けれど、熱心に求め、高まっていきたいと思います。 

 今日も、よい日となりますように。

   明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけくださると、神様が喜んでくださいます。

聖書  安息日を覚えて、これを聖なるものとしなさい。

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