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2013年7月25日 (木)

『光とともに 自閉症児を抱えて』⑭

0002『光とともに 自閉症児を抱えて』 

戸部けいこ 著

秋田書店 2009年2月10日 

初版発行

光(ひかり)とともに ・・・は、全くのフィクションだそうですが、自閉症児についてとても丁寧に、そして愛情込めて熱心に多くの方々に取材し、それを生かして構成、展開されている作品です。 

 自閉症児にパニックを起こさないように安定した生活、学習をさせるのはどうするか・・・近所の人たち、教育機関、先生たち、同級生の親たちなどに理解を得るために保護者はどのように働きかけたらよいかなどが読み手の脳裏に形成されてきます。

  言葉を尽くさなくても自閉症児の思い、親の思いをよく分かってくれる子ども思いの先生、そうかと思うと指導に生かしてほしいとていねいに綴って渡したノートを読んでくれたかどうかもあやしい先生など、教育者としてもいろいろ考えさせられるところがあります。 

 惜しまれるのは、作者の戸部けいこさんが病気でお亡くなりになり、『光とともに』は未完となったことです。  けれど、それまでの部分でも十分に大きな役割を果たし、これから先、それぞれの読者の胸の中で「光」くんは成長していくのではないかと思います。 

 今日も、よい日となりますように。

 

 

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