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2013年8月 2日 (金)

『老いてなお、こころ愉しく美しく』 その2 詩「最上のわざ」

  長岡輝子さんが詩の朗読などの公演の結びに必ず読まれた「最上のわざ」という詩をタイトルの本から引用・紹介させていただきます。

 最上のわざ

 この世の最上のわざは何?

 美しい心で年をとり、

働きたいけれども休み。

しゃべりたいけれども黙り

失望しそうなときに希望し、

従順に、平静に、おのれの十字架をになうー……。

若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、

人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、

弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること-。

老いの重荷は神の賜物。

古びた心に、これで最後のみがきをかける。

まことのふるさとへ行くために-。

おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、

真にえらい仕事-。

こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。

神は最後に一番よい仕事をのこしてくださる。

それは祈りだ-。

手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。

愛するすべての人の上に、神の恵みを求めるために-。

すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。

「来よ、 我が友よ、われなんじを見捨てじ」と-。

ヘルマン・フォイヴェルス神父 訳 詠み人の知れぬ詩

 同神父の著 随想集『人生の秋に』 所収

 長岡輝子さんは、この本を書かれて10年後、102歳で天に召されました。

0002_2 今日も、よい日となりますように。

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