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2013年8月23日 (金)

『文士の友情 吉行淳之介の事など 』 安岡章太郎

0004『文士の友情 吉行淳之介の事など』 安岡章太郎  新潮社 

2013年7月30日 発行

 92歳で亡くなった安岡章太郎さんの、単行本に入っていない文章を中心に講演や小林秀雄さんなどとの座談会などを一冊に仕上げた本とのこと。 

 安岡章太郎さんが、遠藤周作さん立ち会いのもとでカトリックの洗礼を受けていたこと、井伏鱒二さんの告別式がキリスト教式だったこと、NHKの広瀬久美子アナウンサーは安岡章太郎さんのいとこだということなどをこの本で知りました。 

 もう一つ、文学者同士がお互いの作品を、よくそこまで読み取ってくれたと感激するほどにしっかりと読み合っていることも。 それは、この本でお互いの作品のことばをしっかりと記憶していて話題としているところに表れています。

 お互いの人柄、健康状態などもよく知っていて、お見舞いなども時期を考え、心配りをしながら足を運んでいたことにも心を打たれました。

 友だちというのは、そういうものかもしれませんが、何となく、そういうことをあまりしないのが文士ではないかという、失礼な先入観を私がいだいていたのだと反省しました。 

 カトリックの洗礼式に臨んだことはありませんが、章太郎さんの肩に、代父という役割を務めた遠藤周作さんは、普通はそっと軽く触れる程度に手を置くものらしいのですが、まるで逃がすものかと取り押さえるほどにがっちりと押さえていたということも書かれていて、そんなところにも深い友情を感じました。 

 吉行淳之介、島尾敏雄、小川国夫、遠藤周作、井上羊治神父などが登場しています。 

 友だち、大切にしたいですね。 今日も、よい日となりますように。

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コメント

  お久しぶりです。(コメントは…)ブログは毎回、拝読しております。自身の読書の道しるべにもなります。小林秀雄さんは、大学時代にその講演を熊本でお聞きし、感銘を受けた記憶がよみがえりました。本日、ロボコンの審査です。明日は、日本国語教育学会の県大会で、指定討論者として土岐市へ行きます。先日は郡上踊りコンクールの子ども部門の審査をしました。この夏休みは、特に暑く、いろいろな経験ができました。来年、あと1年。ベストが尽くせたらと思います。残暑厳しき折、ご自愛ください。

※ ムーミンパパより
 コメントありがとうございます。国語人として、そして教育者として幅広く、熱意ある日々を築いておられること、とても心強く、嬉しく思います。

 どうぞ、剣で鍛え続けておられる心身と熱き心でお健やかにお歩みくださいますように。いつもブログを訪れていただき、喜んでおります。 では、また。

投稿: kou. | 2013年8月23日 (金) 01時49分

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