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2013年8月11日 (日)

『ことばのともしび』 その2

  『ことばのともしび』は、カトリックのクリスチャンである末盛千枝子さんのエッセイが収められており、そのほとんどは、ラジオ「心のともしび」で放送された原稿だそうです。5分間のこのラジオ番組は「暗いと不平を言うよりも進んであかりをつけましょう」ということばで結ばれます。

 『ことばのともしび』の前書きで、末盛さんの前のご主人が突然にお亡くなりになったときに受け取った二通の手紙が紹介されています。このご主人はNHKのディレクターとして「夢であいましょう」などを制作していた方です。「上を向いて歩こう」・「こんにちは赤ちゃん」などの名曲を生んだ番組ですね。

  さて、この本に収められているエッセイはどれもすばらしいのですが、その中で絵本に関するエッセイを紹介させていただきます。

 末盛さんはIBBY(国際児童図書評議会)の理事をされているのですがそのIBBYの世界大会が南アフリカのケープタウンで開催されたときに総会でこんな本を紹介なさったとのことです。

 『100歳の美しい脳 ーアルツハイマー病解明に手をさしのべた修道女たちー』DHC 出版。 アルツハイマーについて研究しているアメリカの若い医師が678人の修道女たちの協力を得て研究を進めたそうです。修道女たちは、若いときからの記録が修道院に残っており、その後の生活歴もはっきりしていて、しかも亡くなった後に献脳してくださるので研究調査の資料が整いやすいのだそうです。

 そのようにして研究を進めたところところ、アルツハイマーになってもおかしくない所見がありながら、そうならない人がいることがわかったとのこと。そして、それはどうやら子ども時代の読書、とりわけ読み聞かせが理由ではないかとのこと。

 この本を紹介すると、聴衆は、なんだかいきいきしてきたそうです。何しろ、絵本や読み聞かせに深く関わってきたかたたちの集まりでしたから。 

 本の帯の谷川俊太郎さんが書いておられる言葉もすてきです。

「末盛さんは神を崇め奉らずに、神と同居している。神をエネルギー源としているから、末盛さんは底抜けに明るい。末盛さんの語彙に、不幸という言葉はない。」

 さて、今日も、よい日となりますように。

 日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

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