« 向日葵 | トップページ | 『俳句脳』 その2 遣らずの雨 »

2013年8月26日 (月)

『俳句脳』 ー発想、ひらめき、美意識ー

0001『俳句脳』

 ー発想、ひらめき、美意識ー  

茂木健一郎・黛まどか 著

角川書店 2008年8月10日

 初版発行  

 この本の背表紙を眺めたのは数年前 ・・・ 脳ブームというのでしょうか、いろんなことに「脳」をくっつけた本が出てくるのにちょっと嫌気がさして、手に取ることもしませんでした。 

 けれど、読まず嫌いもよくないかなと、手に取ってみました。俳人の黛(まゆずみ)まどかさんが対談で話していること、俳句について書いておられることに学ぶところが多くありました。 

 懸命に考えていて、数年かけて、あっ、できた、と俳句が完成することがあるのだそうです。

 よく歩かれるかただと知りました。 ・・・韓国の釜山からソウルまで約500キロ歩いたこと、北スペインのサンチャゴ巡礼街道約900キロ ・・・うーん、すごいですね。 

 俳句について、言葉を紡ぐと同時に余白を紡ぐ、祈りの詩、命へのあいさつなどと述べておられることに目を開かれる思いがいたしました。 

 9月の信州に友人と出かけたとき、「まだ全然紅葉していないわね」と言っていた友人に、葉の先の方や陽をよく受けている辺りが少し紅葉していることを指さして見せ、薄紅葉(うすもみじ)という言葉があることを話すと、友人の自然に注ぐ目が開かれたそうです。その体験が印象深かったらしく、翌年には彼女から「今年も薄紅葉になりました」というメールがきたそうです。 

 こういう例を元に「言葉を知らないと見えないものが、知ることで見えてくるのです」と語られると、説得力がありますね。

 今日も、今まで見えていなかったものが見えるようになるよい日となりますように。

 

 

|

« 向日葵 | トップページ | 『俳句脳』 その2 遣らずの雨 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『俳句脳』 ー発想、ひらめき、美意識ー:

« 向日葵 | トップページ | 『俳句脳』 その2 遣らずの雨 »