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2013年12月14日 (土)

疾走する「清少納言」

 教育の道を志している学生さん(後輩たち)に国語科教育法という講義をし、そこで、魅力と実力を備えた国語教師の10箇条を話しました。

 その第一「心を聴き取る教師」というところで、わたしが小学校に勤めていたとき、廊下で男の子に「先生、ジンギスカンが痛い」と話しかけられたことを例に出しました。 

 うーむ、ジンギスカンが食いたい、ならよく分かるのですが、どうもそういうことではなさそうです。ちょっと考えてこう言いました。「おお、アキレス腱が痛いんだね?」 

 正解でした。彼は、「そうなんです・・・」と言いかけて、途中で「あれっ、よく分かったね」と自分でも言い間違えたことに気がついたのでした。 「うん、足が痛そうに歩いていたからね」と私。

 その環境、雰囲気の中にいるとこんなふうに誰でも心が聞き取れるものなんだと思うよと結びました。 

 この講義のレポートに、ある学生さんが書いてくれたのが、疾走する「清少納言」の話です。聴いてくださいますよね。 

 お母さんが、ニュースを聞いていると「高速道路を120キロで走っていた清少納言がトラックにぶつかった」とアナウンスされたそうです。

 えっ、清少納言はそんなに足が速かったのか、と思ったお母さん。でも、すごいのは、そんなニュースがあるはずがないと自分で判断し、聞き間違えに気づかれたのだそうです。

 私は、うなぎのひまつぶし と看板を読んで、えっ、と改めてみて、おお、うなぎのひつまぶしだったのか と、やっと分かることがありますので、このお母さんに感動したのです。 

 もう、読んでいただいている皆さんにもおわかりでしょうね。高速道路を120キロで疾走したのは、清少納言ではなく、「ステーションワゴン」だったということが。 十二単を着て120キロの速さで走る清少納言をイメージするのも、それはそれで楽しいのですけれど。

 私の国語科教育法の講義は、たとえばこんなふうに学生さんとの双方向で成り立っています・・・と申しますか、優れた学生さんたちの寛容で賢明な協力によって成り立っています。 「ワイルドだろっ」 ← すみません、この言葉はもう古いですよね。

 例を提供してくださった○○さん、そしてすてきなお母さん、ありがとうございました。

 今日も、よい日となりますように。

 キリスト教会の礼拝、そしてクリスマスのプログラムにどうぞ、ご参加ください。

明日からは、待降節第三週に入ります。

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