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2014年1月11日 (土)

『子どもの本は世界の架け橋』 ーその2ー

 第二次大戦後、ドイツから、20カ国に向けて発信された手紙

 読む本がほとんどない状態のドイツの子どもに、あなたの国の本と児童が描いた絵を贈ってください。お贈りいただいた本で国際児童図書展覧会を開催したいのです。まずはドイツで開催し、その後おそらく他の国々にも巡回するでしょう ・・・ 

 さて、手紙を受け取った各国の反応はどうだったでしょうか。

 郵便事情がよくない状況の中、何日も何日も経過しました。

 そして、ついにある朝、最初の手紙が届きました。フランスから。

 「フランスは、喜んで協力いたします。出版社にはすでに手紙を出しました。本が十分な冊数集まり次第、専門家に選ばせて、すぐに送ります。」

 以来、数週間から数ヶ月の間に返事が来ました。

「ノルウェーの子どもの本は戦争の犠牲になりました。出版社にさえほんがありません。そこで、直接子どもたちに頼んで本棚から本を探してもらうというおもしろいことをやってみました。」

 ・・・ たった一カ国だけが断ってきました。

「私たちは二度もドイツに侵略されました。申し訳ありませんが、お断りします。」

 イェラ・レップマンさんは、すぐに新しい手紙を書きました。

「今回のご決定を、ご再考くださるようお願いいたします。ドイツの子どもたちに新しいチャンスを与えるこの試みは、まさに貴国を必要としているのです。ドイツの新しい世代を共に育て、貴国の皆様が、三度目の侵略を恐れる必要はないと、彼らが保証するようにすることは、特に貴国の利益にかなうことではないのでしょうか。」 

 ベルギーは、私を失望させませんでした。彼らが送ってきた本は、展覧会でも最上の部類に入るものでした。

 こうして、いよいよ展覧会が始まりました。

 ベルリンが会場になったとき、街は寒さに凍え、飢えていました。どの街よりも経済的に困窮していました。

 けれど・・・・1946年12月6日午前、展覧会の初日に、やってきた小さな女の子が、それとは知らずに、最も短く、最も素敵な挨拶をしたそうです。展覧会場の、サンタクロースとトナカイのソリが描かれた踊り場にやってくると、女の子は突然立ち止まり、深く息をしてこう言ったのだそうです。

「これが平和ね。」そしてもう一度、「これが平和ね。」 

 今日も、よい日となりますように。

 明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。神様があなたを喜んでくださいます。

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