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2014年1月28日 (火)

機関車は重くつくられている

D51 岐阜市の梅林公園には、D51・・・デゴイチと呼ばれる蒸気機関車があります。

 走ることはありませんが、運転席にも入ることが出来、ポッポーッと汽笛を鳴らす日があり、人気者です。

 この蒸気機関車は、重しなどを取り付けて重たく作られているのだそうです。

 身軽なほうがよいのでは、と思ったのですが、たくさんの客車、貨物列車を牽引するためには、しっかりと動力がレールに伝わることが必要で、軽いと空回りしてしまうのだそうです。

 人は成長すると、自分の裁量で判断して行動する自由度が増すのですが、それとともにそれまでよりも重い責任も肩に掛かってきます。

 これがなかったらどんなに自分は大きなことができるだろう、と負担に思うのが普通ですが、実は、この蒸気機関車のように、その重さは人生にしっかりと向きあって、確かな一歩一歩を刻んでいく力となっていると考えることもできそうです。

 音楽療法の研究会で、自分もその対象の年齢に入っている介護予防教室の実践をお話ししましたら、感想の中に「私も、早く歳を取って、ムーミンパパのようにお年寄りの立場に立ったお話ができるようになりたい」というのがあって、嬉しいような、せっかく若い時代にある方がわざわざ急いで歳を取らなくてもいいのに、とちょっと複雑な思いを抱いたことがあります。

 それはともかく、機関車の重さは、より確かな前進のため、と受けとめて前進していけたらと思います。 身軽に、空を飛んでみたいということもありますけれど。

 万葉集に 

世の中を憂しとやさしと思えども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば

 という歌があります。 現代にも、鳥のように翼があったらという歌もあります。 そういう夢も抱きながら、大地を踏みしめて歩んでまいりましょう。

 デゴイチ ・・・ 蒸気機関車をみていると、そんな思いが湧いてまいります。

 今日も、よい日となりますように。

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