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2014年3月19日 (水)

『脳と魂』

0004 『脳と魂』 養老孟司 玄侑宗久  著

筑摩書房 2005年 1月15日 初版 第一刷 発行

 養老孟司さんは東大医学部卒の医師。

 玄侑宗久三は慶応大学文学部卒の僧侶。

 それぞれの道で豊かな経験を積み、それぞれの著書も多いお二人の対談は、私が初めて知ることに満ちています。 

 そのいくつかを挙げてみます。 

 上医(上等の医師といえばよろしいでしょうか) は 国を癒やし中医は人を癒やし 下医は 病を癒やす

・アフリカのケニアはイギリス領、タンザニアはドイツ領だった。西洋が両国の国境を勝手に直線で引いて決めた。その国境が突然、きゅっと曲がっているところがある。そこは、キリマンジャロ・・・イギリスのヴィクトリア女王が親戚のドイツ皇帝の誕生日プレゼントにキリマンジャロを進呈したから。

 

・中国で、身分にとらわれずに才能のある人を登用するために行われていた科挙の制を熱心に取り入れていかしているのは、フランス。 フランスの官僚制度は科挙だと思う。おそらくフランスの持っていた貴族制度とある程度親和性があり、試験という形でいわゆる民主的な機会均等を導入したんですね。それがまさにエリートの語源 エリートは英語じゃなくフランス語。

・明治以降、東大法学部卒業生が1万何千人、一人として義務教育の教師になった人はいない。 文科省の偉い人は全部東大の法学部。現場をやってない人が現場をコントロールしているわけだから、それでまともな政策ができると彼らが思っているなら、そのほうがよほど不思議。

 いかがでしょうか。上記のことを話しているのは、養老孟司さんです。

 1937年生まれの養老孟司さんと1956年生まれの玄侑宗久さんとが交互に語っているのですが、20歳ほど年下の玄侑さんが話の筋へ引き戻したり、言い過ぎをたしなめたりしている感が私はいたしました。 

 そういう説、そういう考え方があるのか、ということがかなりたくさん出てきます。人によっては魅せられるかも知れないということで、書かせていただきました。私にとっては、終わりに近くなってから、落ち着いて読める感じになりました。 

 今日も、よい日となりますように。

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