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2014年4月23日 (水)

『感動をつくれますか 』 久石 譲

0001『感動をつくれますか』

久石 譲  (ひさいし  じょう)

角川書店

2006年8月10日 初版発行

 「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「もののけ姫」などの映画音楽を作曲し、長野パラリンピックの総合演出、「Quartet」という作品で映画監督デビュー ・・・ 創造力のかたまりのような方が久石さんです。

 結びの文に、

90歳まで現役を続けたピカソは、昨日と同じ自分であろうとせず、ドンドンスタイルを変えた・・・(自分も)もし生きていられたら、90歳になっても作曲をやめていないと思う。・・・昨日の僕より今日の僕、今日の僕より明日の僕、さらにいい曲を目指して、僕もまたずっと変わり続けていきたい と書いておられます。

そのことと呼応するのがはじめにの文章です。少し抜粋させていただきます。

 たとえば、「ハウルの城」の音楽構成を依頼されたとき、自分がどんなにいいと思っても監督が「これは違う」といったら、ダメ。作り直しだ。そのことは痛いほど分かっていながら、メインテーマの曲として、誰もがみやざきかんとくのアニメーションにぴったりだと感じるような曲を用意し、その一方で、これは世界観が違いすぎるかな、といくばくかの不安を抱えながら、僕自身はこれでいきたいと思うものも提案した。採用されたのは後者だった。正直。嬉しかった。

 創造力で大きな仕事をしていく人たちは予定調和を嫌う。だから、こちらも、毎回が真剣勝負である。そのために、ありとあらゆる感覚を総動員させ、自分を限界まで追い込んでいく。普通に考える範疇(はんちゅう)を超えるものが、そういう中で生まれてくる。 

 もう少し、他の箇所からも引用させていただきます。 

 ・・・たとえば、他の人が「これはコップだ」といっているときに「いや、これは花瓶です」という発想 ・・・作家というのは、何かを見るときに人と考え方や観点が違うから、絵なり音楽なりで表現したくなる。人と同じ発想しかしていないのであれば、特殊な才能でもなんでもない。 

 一流とは、ハイレベルの力を毎回発揮できることだ 

 ・・・ という文章などに目が惹かれました。 

 今日も、どこかに自分ならではの持ち味を発揮することが出来ますように。

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