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2014年5月 6日 (火)

『人びとのかたち』

0006_2 『人びとのかたち』

塩野七生(しおの ななみ)

新潮社 1995年1月30日

 著者は大作『ローマ人の物語』を書き上げた方。1970年以来イタリアに住んでおられます。

  巻頭に「映画鑑賞を読書と同列において私を育ててくれた今は亡き父と母に捧げる」とあり、この本に登場する映画の数は半端ではありませんので、かなりの映画鑑賞家だと思います。ゲイリー・クーパーがお気に入りに思えます。

 この本が書かれたときに19歳だった息子さんのフェデリコ・フェリーニについて語った言葉も印象的です。「フェリーニは、イタリア人の真実を完璧に描いていながら、われわれイタリア人がイタリア人であることを恥じないですむ作品を創れる人だった。」 そういうことを会話できる親子なのですね。

  なかなか辛口な面もある映画文化論が展開されているように思います。

 あのマレーネ・ディートリッヒは、ドキュメント映画「マレーネ」にインタビューは受けながら一度も画面に登場しないのだそうです。そのわけは。もう死ぬほど撮されから。誰に対しても媚びることをせず、それでも色気があった理由を聞かれて「横柄なだけだったのよ」といったとか。このドキュメントの中で彼女が行った言葉を塩野さんも一度ぐらいは言ってみたいそうです。

I wish love,Thiis is Marlene Dietrich.

I wish love This is Nanami Shiono.

  粋な方なのですね。よろしければどうぞ。

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