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2014年5月28日 (水)

『ゼロから始める人の俳句の学校』

0002_2『ゼロから始める人の俳句の学校』

実業之日本社 編

執筆者・講師

石 寒太(いし かんた)

金子兜太(かねこ とうた)

清水 清(しみず きよし)

2001年9月26日 初版第一刷発行

 書名から察していただけますように基本的なことが丁寧に書かれています。

挨拶句 ・・・俳句の前身と申しましょうか、俳諧の連歌ではもっとも重んじられたのが挨拶のこころで、連句の第一句(発句)は主客(メインゲスト)が詠み、次に二句目(脇、または脇句)を亭主(客を招いた主人)が詠むというルールがありました。発句では、「きょうはこのようにすばらしい俳席にお招きにあずかりまして誠にありがとうごさいます」という意味を込めた、招待者へのお礼のことばを、季節と一緒に読み込むことに決まっていて、これが挨拶でした。それを受けて、「いえいえ、こんな席に連なっていただき、私のほうこそ大変嬉しく思っています」との思いを返す、この応答が挨拶だったのです、と書かれています。

 こうした心を生かして、結婚式などの挨拶に俳句を入れたらどうかと、例が挙げられています。このようです。

 ・・・吉川英治さんがお嬢さんの結婚前夜、親子三人でほとんど語り明かし、少しは眠らねばと廊下へ出たとき、思わず親娘が肩を寄せ合い、声をあげて泣かれたそうです。・・・さて、いよいよ式場に出発するお嬢さんに吉川英治さんが黙って渡した一枚の色紙に書かれていたのは

菊根分け あとは自分の土で咲け  という句でした。

○○さん ◇◇さん 二人で新しいよい家庭をおつくりください。ご両親は、それが何よりも嬉しいのですから・・・

 会場は一瞬シーン そのあと大きな拍手が鳴り止まなかったそうです。

・・・難しく考えずにどんどん挨拶の句をつくってください。・・・何よりも、相手の気持ちを大切にすること、それが挨拶句のこころなのです。

 このようなことがたくさん書かれている中身の濃い本です。

今日も、よい日となりますように。

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