『要介護探偵の事件簿』 中山七里著
中山七里 著
宝島社2011年10月21日
第1刷 発行
岐阜県出身ということでこのペンネームを選んだ作家の著書をこのところ何冊か読んで楽しませていただいています。
主人公神月玄太郎は脳梗塞で倒れ、一命を取りとめ、車椅子で移動する身となりました。けれど、持ち前の元気さ、頑固さで株主総会では奇跡の熱弁をふるうまでに短期間で回復・・・不動産業に携わって身につけたいろいろな知識を縦横に駆使して本書では五つの事件を解決します。
第一話は「こんな不味いメシがくえるかああっ」と叫んで一流料亭のお膳をひっくり返すところから始まる元気さです。でも失敗や力不足を素直に認めて言い訳しない人には大きな度量で対応するよさもあるので、そんなところに介護ヘルパーの綴喜みち子はひかれて世話をしています。危険なときにもしりごみしません。
最後の章には、以前、ご紹介した岬洋介というピアニストで音楽大学の講師が登場し、難事件の解決に一役買っています。どうも、カルロス・クライバーが指揮するベートーヴェンの交響曲のレコードがこの事件の鍵を握っているらしいからです。さて・・・ よろしければ、どうぞ。
今日も、よい日となりますように。
明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。
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