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2014年6月26日 (木)

『アルゼンチンまでもぐりたい』 中村紘子

0002『アルゼンチンまでもぐりたい』

中村紘子 著

文藝春秋 1994年2月1日 第一刷

 中村紘子さんは、ピアニスト・・・中学3年生のときに日本音楽コンクールに優勝して、NHK交響楽団が戦後初の日本文化使節として欧米を演奏旅行したとき、同行して、大振り袖を着てショパンのピアノ協奏曲第一番を演奏し大喝采を受けたかたです。・・・着物姿と演奏の両方が拍手の対象だったと思います。 

 今までに書かれた本は、『チャイコフスキー・コンクール』・・・大宅壮一ノンフィクション賞を受賞、『ピアニストという蛮族がいる』、そして本書などです。

 ざっくばらんな筆遣いでこの筆者でなければ書けない内容が紹介され、楽しく読み進むことが出来ます

 美智子妃殿下は、ピアノもお上手ですが、周囲への気遣いから、ハープにも取り組まれるようになって、中村さんは演奏されるお姿を映像で少しだけ見る機会があったそうですがそのことを通して高い領域に達しておられることが伝わってきたと記されています。

 気遣い・・・ピアノより小さい音で弾けること、楽器が移動できるので玄関近くで練習して天皇陛下がお帰りになったとき、すぐに気づいてお迎えできるということのようです。もちろん、ハープそのものにも魅力を感じておられるのでしょう。 

 表題の「アルゼンチンまでもぐりたい」というのは、失敗したときの「穴があったら入りたい」をスケール大きく表現したものだと最後の章を読んで分かりました。 

 うーん、そういえば、私にも、なぜあのときの自分は、そんなことをしてしまったのだろうと大きな大きな失敗が、あえて振り返らなくてもごろごろとあります。 そういう失敗を、書けることは本に書いてしまう中村紘子さんは、すごいとCDのピアノ演奏を聴きながら思います。

 料理にも打ち込まれ、料理書をざっと600冊ほどもおもちであること、ご主人が、『赤ずきんちゃん、気をつけて』などの作家、庄司薫さんであることも本書で初めて知りました。

  今日も、よい日となりますように。

 余談ですが、6月26日は,語呂合わせで、露天風呂の日だそうです。

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