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2014年6月11日 (水)

『私が経験した魂のストーリー』 日野原重明

0002『私が経験した魂のストーリー』

日野原重明 著

日本キリスト教視聴覚センター

2005年12月25日 第1刷 発行

 

 日野原先生は、1911年生まれで、現在102歳。この本には1994年から2002年まで、玉川平安教会の特別伝道礼拝でお話になった九つの講演・・・クリスチャンの立場からなさった証し(あかし)が納められています。

 現在も現役の医師であり、たくさん予定が入っていて死んでいるひまがないとお話になる著者の、より若いときの・・・豊かな精神の経験に満ちた書です。

 

 昨日が時の記念日でしたから、時間に関して書かれているところを引用させていただきます。

 

 時間には二つの概念があり、ギリシャ語でクロノスとカイロスといいます。クロノスは物理的な時間、時計が刻む時間です。これに対し、カイロスは質的な時間です。例えば、ある人が洗礼を受けることを決心するとき、その決心の時間は、その人の生涯を変えてしまう時間です。たんたんと続く周期的な時の流れ・クロノスに対して、価値をもつ選択がなされた時間をカイロスと表現するのです。

 上智大学のアルフォンスデーケン先生が、老人ケアのシンポジウムでつぎのようにいわれました。「カイロスはその人の生涯でそう何回もあるものではない。たいせつなその時間を上手に受けとめて精神的にリバイバルする、新しく生きることが重要です。うまくその時間に乗って飛躍するとき、わたしたちは大きく精神的に成長できるのです」

            ◇  ○  ☆ ※ ☆ ○  ◇

 洗礼を受ける決意をされたかたは、クリスチャン人口が1%あるかないかと言われる日本ですから、少ないかと思います。ともに人生を歩む伴侶を選び取られた時間はカイロスに属するでしょうね。

 

 物理的に刻まれるクロノスの連続ももちろんたいせつにしながら、精神的に大きな意味を持つカイロスについて思いを今まで以上に深められたら、と省みて思います。 昭和12年に京大を卒業して内科医となられ、よど号事件の時の飛行機に乗り合わせ、サリン事件の時、患者さんをたくさん受け入れて働かれた日野原先生のこの本には、カイロスについての多くの例が記されていて魅力に満ちています。よろしければ、どうぞ。 

 今日も、よい日となりますように。

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