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2014年8月16日 (土)

『スタート』

0002_4 『スタート』

中山七里  著
光文社 2012年11月20日  初版1刷発行
 世界に名高い映画監督が、健康状態の良くないのをおして、おそらく、遺作となるだろう映画を撮ることになりました。
 監督のもとに、彼に鍛えられた人たちが集結し、いよいよ撮影がスタート・・・クランク・イン。
 ただし、映画の隆盛期とは異なって、資金を出すテレビ業界との軋轢、脚本から配役にまでいろいろなことが絡んできます。
 事件が起きます。・・・ 登場人物は、なかなかに骨太で、おおっ、と思う言葉が出てきます。
 大森(監督)にしても六車(脚本家)にしても作品一つ一つに命を懸けている。命というのは大袈裟かも知れないが、少なくとも新しい作品に向き合っている時はそれぞれに作家生命を賭けている。だが、それを批評する者はいったい何を賭けているというのだろうか。
 あるいは、超ベテラン・カメラマンのこんな言葉
 ・・・自然光に勝るものはない。特に太陽が地平線に隠れた直後の数十分、所謂マジック・アワーというヤツだがこれは、スタジオで再現することができん。CG(コンピュータ・グラフィック)でも無理だ。
 中山七里さんは、ミステリーの名手ですから事件とその解決も出てきますが、登場する人物の骨っぽさ、映画を作り上げる監督とそのファミリーの情熱が描かれていて、それに引き込まれて読みました。
 今日も、よい日となりますように。 明日は日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけください。

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