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2014年9月11日 (木)

歌人 安立スハルさん

 まだ実感はわいてこないのですが、ともかくも芸術の秋到来ということで、今日も歌人のことを。

 安立(あんりゅう)スハルさん ・・・ 京都に生まれ、後に岡山に暮らす。宮柊二さん、吉野秀雄さんを尊敬。
七十のわれより九十二の母の手が迅速にそら豆をむく
七十二が九十三を介護する急ぐなよ階段を踏みはづすなよ
七十四となりたる今も欲しきものの一つにて天体望遠鏡あり
七十五が九十六を介護するかくありて無事に生き延ぶるらし
一刻も無駄には出来ぬはずのわれ小鳥屋に鳥を見てゐたりする
若き日に読みし本よりいただきし種がいまごろ芽を吹けるらし
オリーブをかがやかせつつ吹く風はこの夏山を吹きのぼりゆく
花にあらず鳥にもあらず人間のかたちいただく不思議を生きる
したくないことはしないと心決まり身内ほとほと和らぎわたりけり
死んでのち五十年ほどたつたころのこる歌一首あらば幸せ
 ☆  □  ◇  ○  ※  ○  ◇  □  ☆
 どこか、サザエさんの作者、長谷川町子さんと通う作風、お人柄を感じます。
 おりにふれて,読み親しみたい歌人です。
 今日も、よい日となりますように。

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