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2014年11月 8日 (土)

『湖底の城 5 』

0003  『湖底の城 5 』

 宮城谷昌光 著
 講談社 2014年 9月18日 第1刷 発行
  「小説現代」という月刊誌2013年8月号から2014年7月号に掲載されたものを単行本にして発刊された本です。
 主人公は、呉 子胥 (ご しせい)という人物で、体も、そして心も大きな人物です。 洞察力や民を思う心に優れ、彼の周りにはその志を慕って優れた人物が多く集まってきます。
 最初に書きました事情から、1年に1巻ずつ出版されるので、先に読んだ巻を時々読み直して内容を思い出しつつ、新しい巻の登場するのを楽しく、待っています。
 待ち受けていて図書館から借りて読むので、読み進むのは,嬉しく、そして残りのページ数が減っていくのが惜しいほどです。
 この5巻では、かつて呉 子胥の兄が善政を行った地を訪れて、世の中の乱れに巻き込まれて兄の治績も風化してしまい見る影も亡くなっているのを嘆いていた彼の前に、銀色に輝く花が風に運ばれてきらめき落ちてきたところが印象的でした。
 その花は、兄の善政のあかしである橘園(きつえん)を、他へ移住せよと強制されたのに、舞い戻ってきて心を込めて耕し、世話をし続けてつややかな緑の地を保っていた管理人との再会の場面への序章でした。 ・・・ その喜びがさわやかに伝わって来たのです。
 人の本質を洞察し、たちまち未来を画いてみせる能力がありながら、少年や部下などからも謙虚に学び、感動する呉 子胥 は、志高く、乱世を生きていきます。
 また、1から5巻を読み返しながら、来年の第6巻を今から楽しみにする私です。
 今日も、よい日となりますように。
 明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。

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