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2015年1月14日 (水)

『パリ左岸のピアノ工房』 その2 印象に残ったことば

 昨日のこの本の紹介は、音楽面から記しました。今日は、いろいろなことへの広がりを感じさせてくれることばをこの本の中からいくつか紹介させていただきます。

 親しくなったこのピアノ工房のリュックから、「あなたのピアノが見つかった」といわれたピアノは、グランドピアノでした。家のスペースの関係でアップライト(縦型)ピアノを考えていた著者は、せっかくだけどグランドピアノは無理だと言いました。けれど、少し弾いてみた著者は、そのピアノに魅せられてしまい、どうしてもそれが欲しくなりました。幸い、そのシュティングル社のグランドピアノはサイズの小さいベビーグランドでしたので、妻の理解を得て、めでたく、購入の運びとなりました。
  自分のピアノを手に入れることが出来た著者は、次の段階としてピアノの学習を再開することにし、先生を探します。彼には、今までの体験から、ピアノの先生に、外からその先生の音楽を強制するのでなく、学習者の内側にある音楽を弾き出してくれる人であって欲しいという願いがありました。
 出会えた先生アンナは、まさにそのような人でした。
 長い間のブランクを感じて落ち込んでいる著者のノートに、アンナ先生はこんな言葉を書いてくれました。
「自分自身と根気強く付き合ってやること」
 また、レッスンは、単に鍵盤上の指の動きとしてでなく、もっと深いレベルで音楽を、その美しさを理解するものでした。アンナ先生は、著者の耳が非常に敏感だと言ってくれ、多くの時間をその耳を教育するために費やしたことが記されています。
 また、アンナ先生は内面的な集中力を使うことによってわたしたちが美と呼ぶものの一部を知る方法をこのように語っています。
  □  ◇   ○   ☆   ※   ☆   ○   ◇   □
「ブラームスやシューベルトの作品を見て、それが名曲であることがわからねばなりません。その名作のほんの一部でもあなたの演奏技術のために借りられることを感謝しなければならないんです。それは人生をどんなふうに見るかということにも通じるんじゃないかしら?完璧などというものはありえないんです。}
 今日も、よい日となりますように。
 今日は、アフリカの医療のために命を捧げたシュバイツアー博士、そして私の父親の誕生日です。

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