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2015年2月 3日 (火)

『ことばの玉手箱』 三木秀生

0004 『ことばの玉手箱』

三木秀生
岐阜文芸社 2011年6月20日 発行
 三木秀生さんは、関市出身。長らく高校の国語科教師をされ、その後、中部学院大学の講師となられました。
 ほかに6冊出された著書では、『篝火に誓った恋 ~川端康成が歩いた岐阜の町~』、そして『初心者のための卓球教室』が私には印象的です。 前者は、川端康成の初恋について、丁寧に描き出しておられること。後者は、お勤めになった高校で強い卓球部を育成し続けて来られての著書だからです。
 さて、本書の内容ですが、広い範囲にわたって、言葉について詳しい来歴や、思い込みへの切り込みなどが大変丁寧に書かれています。
 平成元年から平成22年まで、各年ごとに流行語大賞やサラリーマン川柳なども紹介されていて、楽しく読み進めます。
 最初の「山笑う」季節では、江戸時代の『臥遊録』の一文が紹介されています。
「春山淡治にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして装うが如く、冬山惨淡として眠るがごとし」
 わぁーと思いました。 お気づきのように、 四季にわたる山の季語がこの一文から生まれていることを初めて学んだからです。
 
 三番目の「氷雨」では、氷雨は「ひょう、あられ、みぞれ」など氷のかたまりを指していて、夏の季語と書かれています。 「氷雨」を「氷のように冷たい」ととらえると冬のイメージにつながり、冬の季語と思い込みがち・・・フィーリングでとらえがちな現代人の陥りがちな一つの例、と分かりやすく、鋭く解説されています。
 うーむ、いい本だと思います。書いていただいて、ありがとうございます。
 今日も、よい日となりますように。 

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