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2015年5月12日 (火)

ドナルド・キーンさん

 ドナルド・キーンさんは、1922年(大正11年)にニューヨークに生まれた方です。10代の初めに、加賀千代女の俳句「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」に出会い、日本文化に触れ、昭和15年、悲惨な戦争の記事ばかりが掲載される新聞に心を痛めてどうしてこんな世界に生まれてしまったのかと悩んでいたときに、英語に翻訳されていた「源氏物語」に出会い、すっかり、引き込まれてしまったとのことです。

 昭和28年に京都大学の大学院に留学し、ある日、機会があって永井荷風を訪問。荷風は、キーンさんが英訳した「すみだ川」を褒めてくれたそうです。そのときの荷風の日本語の美しさ・・・東京言葉の発音、話し方、面白さに教養が滲んでいて、こんな日本語が話せたら死んでもいいと思ったのだそうです。
 以上は、ふるさと、高山に帰省した折り、大正10年生まれの母が、「私はもう読んだので、持っていって、よかったら読みなさい」と托してくれた「週刊朝日」30冊の中にあった2月20日号からの引用です。(連載「昭和からの遺言 第3部⑥ ドナルド・キーン)
 この記事に出会い、アメリカに生まれたドナルド・キーンさんが、こんなにも深く日本の文学、文化を愛してくださっていることに大きな驚きと喜びを与えられました。
 それと、高齢の母が、新聞や、こうした本に丁寧に目を通す時間を生活の中に位置づけていることに、改めて大切なことを教えられました。
 自分も、ささやかなりに、一日一日を大切に歩んでいきたい、そして心からいとおしく思いつつ極めていけるライフワークの対象をもたねば、と考えている次第です。← とっても遅まきですね。(なかなか絞れないなりに手をつけてきたことはいろいろあるのですけれど。)
 今日も、よい日となりますように。

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