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2015年6月10日 (水)

谷川俊太郎さんと賢作さん

0002  詩人の谷川俊太郎さんとその息子さん、ピアニストの谷川賢作さんの「詩と音楽のひととき」というコンサートが6月7日の午後、岐阜市でありました。

 詩人が自作を朗読するのをなまで聴く機会はなかなか得難いと、足を運びました。
 結びの「家族の肖像」という詩と音楽が特に印象に残りました。
この日、朗読された詩の一つを 記させていただきます。
 今日も、よい日となりますように。
  「生きる」  

生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみをすること


あなたと手をつなぐこと



生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと



生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ



生きているということ

いま生きているということ


いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いまどこかで兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ


いまいまがすぎてゆくこと



生きているということ

いま生きてるということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ



人は愛するということ


あなたの手のぬくみ

いのちということ

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