« 『わが日 わが夢』 石坂洋次郎 | トップページ | 谷川俊太郎さんと賢作さん »

2015年6月 9日 (火)

『いつまでもショパン』 中山七里

0006 『いつまでもショパン』

中山七里  著
宝島社 2013年1月24日 第1刷 発行
 以前に一度、この本のことを書いたことがあります。
 ショパンのピアノ曲の構成、演奏の難所などについて詳しく記述されているところがあったことを思い出して、読み返してみました。
 巻末の謝辞に、ピアニストの仲道郁世さんから監修いただいたことが書かれていました。  
 内容は、フィクションで、爆弾テロ事件なども出てくるので、音楽フアンやピアノを弾かれる方には向かないかも知れません。ミステリーフアン向きでしょうか。
 5年に一度開催されるショパン・コンクールを舞台にストーリーは展開します。
 人気漫画の『ピアノの森』も、成長した主人公がショパン・コンクールに出場して、個性豊かなピアニストの人間模様が描かれていますね。
 心に残るのは、日本人ピアニスト岬洋介が弾くノクターン第二番変ホ長調が戦場に流れ、その5分間、銃弾の応酬が止み、人質の乗ったバスが無事に危地を逃れる場面です。
 この小説では心に響く言葉が、その岬洋介からいくつか語られます。
◇ 認められた者が卑下してはいけません。それは正当に評価してくれた人たちを侮辱することですからね。
☆ 自分の力だけは信じなくては。あなたはもっと自分を好きになるべきです。 自分を好きになる。自分の音楽を好きになる・・・
     ◇  □   ○   ☆   ※   ☆   ○   □   ◇
 ムーミン・パパとムーミン・ママは、月に一度、ある病院を音楽訪問しています。少しでもお役に立てば、という思いからです。先週、うかがったとき、ティールームのピアノを弾いていましたら、利用者さんの家族の方が訪れて、しばらく耳を傾けていてくださいました。ムーミン・ママが会話していたのですが、途中からポロポロと涙を落とされて、「こういう音楽はいいねぇ」と言ってくださっていたとのこと。
 つたない力量なのにと、私たちのほうこそ、毎回、感謝することばかりです。
 もっと自分を好きになる・自分の音楽を好きになる ・・・ 指を 耳を そして心を磨く時間を大切にして、深めたいと改めて思いました。
 今日も、よい日となりますように。

|

« 『わが日 わが夢』 石坂洋次郎 | トップページ | 谷川俊太郎さんと賢作さん »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『いつまでもショパン』 中山七里:

« 『わが日 わが夢』 石坂洋次郎 | トップページ | 谷川俊太郎さんと賢作さん »