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2015年6月29日 (月)

『夜と霧』 (新版)  フランクル 著  池田香代子 訳

0002 『夜と霧』 (新版9

ヴィクトール・E・フランクル 著
池田香代子 訳
みすず書房2002年11月5日第1刷発行   2013年5月2日 第24刷発行
 多くの方がご存じの有名な本です。1947年に刊行された旧版は霜山徳璽さんが翻訳されました。
 この本は、1977年刊の新版を、池田香代子さんが訳されたものです。
池田香代子さんは『世界がもし100人の村だったら』などを書いたかたでもあります。
 この本の原題は「心理学者、強制収容所を体験する」・・・タイトルとなった「夜と霧」は、ナチスが夜陰に乗じ、霧に紛れて多くの人々を連れ去った歴史的事実を表現しています。
  著者、フランクルさんは両親と妻を強制収容所で亡くし、ご自身も、きわどいところで生還したかたです。九死に一生を得るという言葉がありますけれど、2500人ほどが収容されていて、ほんのわずかの方だけが解放の日を迎えたのだとのこと。
 激しい口調、表現ではなく、抑制の効いた精神医学を学んだ医師・心理学者として綴られた文体・文章表現から、多くのことが伝わって来ます。
 わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時にガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。
 訳者後書きで池田香代子さんは、次のように語っておられます。
 フランクルの思いとはうらはらに、夜と霧は未だ過去のものではない。・・・私たちは目覚めていたい。夜と霧が私たちの身辺にたちこめることは拒否できるのだということを、忘れないでいたい。その一助となることを心から願い、先人への尊敬を込めて、本書を世に送る。  2002年9月30日
 私なりに、しっかりと受けとめたいと思います。
 今日も、よい日となりますように。
 
 

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