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2015年7月 7日 (火)

『明日のことは知らず』 宇江佐真理

0002 『明日のことは知らず』 

ー 髪結い伊三次 捕物余話 ー
宇江佐真理  著
文藝春秋 2012年8月10日 第1刷 発行
 江戸の町を舞台として展開するこの作者の作品は、市井の人々の生活、情感がよく伝わってきて、図書館に並んでいると、「目が合う」知り合いのような気がして、借りてくることになります。
 髪結い伊三次と、その妻・・・芸者で気っぷのよい啖呵を切るお文、そして八丁堀の役人、不和一家などなどそれぞれの家族も成長し、大きくなって、繰り広げられる範囲も時間的にもなかなかのスケールになってきたシリーズです。『オール讀物』の偶数月号に連載された短編6編が収められています。
 この本では、特に「赤のまんまに魚(とと)そえて」の章が、印象的でした。
 おおだなに勤めている女中が、その店の放蕩息子が女房を殺めたのを知りつつ、身代わりとなって処罰されようとする ・・・ その女中を気の毒に思って、伊三次夫婦は弟子の道具箱・・・台箱のお披露目の会の心づくしの料理を差し入れてやります。 生まれてからこのかた、粗食で暮らしてきたその女中は、人の情けにあって、ぼろぼろと涙を流しながら、食事を終え、これ以上、若旦那に罪を重ねさせてはいけないと、すべてを明るみに出す決心をするのです。
 ・・・ 心に沁みました。 あと5編ありますから、作者の宇江佐真理さん、一つのあらすじを書いてしまった私をおゆるしくださいまし。
 今日も、よい日となりますように。
 七夕 ・・・ 孫娘の誕生日です。 おめでとう (^J^)

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コメント

 お久しぶりです。私の孫娘のひとりも今日が9歳の誕生日です。4人の孫がそれぞれ15歳になった時に読む私からの手紙を娘たちに預けてあります。 さて、退職後、半年の9月から高等学校の常勤講師として教壇に立つことになりました。義理や縁もあり、お断りできませんでした。年金の減額手続きなど、またお教えください。

※ ムーミンパパより

  わあ、孫娘さんの誕生日が同じで、七夕とは・・・なんだか嬉しい一致です。 15歳になったときの手紙が、もうしたためられて預けてあるとは、なんとすてきなご配慮でしょう。

  卓越したお力を教育に生かしてくださること、お慶び申しあげます。 やはり、見ている人はあり、場が備えられるのですね。たいへん嬉しいです。

  年金関係のこと・・・餅は餅屋 と申します。新たな勤務先となる高等学校の事務官が、万事心得ておられることと思います。(本当のところ、私にはよく分かりません(^J^)

 居合で鍛えておられる心身、8年ほど私よりお若いゆえ、健康もばっちりですね。 どうぞ、お健やかで。

投稿: kou.じいちゃん | 2015年7月 7日 (火) 01時24分

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