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2015年8月23日 (日)

『日本児童詩歳時記』

0002 『日本児童歳時記』

江口季好(えぐち すえよし) 編
駒草出版 2008年4月25日 初版発行
 巻頭の「日本児童詩歳時記」刊行にあたってを一読して、驚きました。
 日本の子どもたちは千年以上前から今日まで詩を書きつづけてきました と記されているからです。
 『古事記』『日本書紀』などにも子どもの言葉がたくさん出てくるそうですが、827年に編纂された『経国集』に氏名 源明(みなもとのあきら) 年齢 時年 13歳 と明記され、重陽の宴を詠んでいる漢詩が例に挙げてあります。
 子どもに漢詩を書くことを学ばせ、東都の文化交流に参加させるという教育的配慮、関心が高まっていたことを示すものだそうです。
 平安時代以降もこうした教育的配慮とその実りとしての子どもの和歌、俳句、漢詩の文化がたどれると、作品例を示しながら書かれていて、感激いたしました。
 この本には、12か月の行事、自然の姿などを配列に生かして、全国の小学生、中学生の詩が掲載されています。読み進むのが楽しみです。
 すてきな詩ばかりですが、一つ、岐阜県の小学一年生の詩を紹介させていただきます。
 ◇   ○   □   ※   ☆   □   ○   ◇
バスの中で  林 文子
 「ふみちゃん、きのう でんわかかってきたよ。」と、せんせいが、びっくりしたかおでいった。
 あのねえ、せんせい。きのうバスの中でおばさんに せきかわってあげたの。手にいっぱい にもつをもっとったで かわってあげたの、おばさんは、「ありがとう、ありがとう」といって、てさげについている わたしのしょうめいしょをみて 「あんた、ようごの子。」といって、びっくりしとったよ。 ほんで、せんせいのとこへ でんわかかってきたんやよ。
    ◇   ○   □   ※   ☆   □   ○   ◇
 今日も、よい日となりますように。
 日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。
 

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コメント

バチパチパチ、素敵な詩ですね。

※ ムーミンパパより
  ブログを訪問くださって、ありがとうございます。本当に素敵な子どもの詩がたくさん収められていて、宝の山という感じの本です。岐阜市の中央図書館にありますので、今度お行きになりましたらどうぞ。 あの図書館そのものが、素敵な宝の山、アルプスみたいですね。 涼しくなってきて、読書の秋がはじまります。 楽しみですね (^J^)

投稿: 山内 | 2015年8月31日 (月) 21時15分

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