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2015年10月 7日 (水)

ブドウ・・・ 果粉 まど・みちおさん

 あるブドウ販売店に、今年のブドウの収穫期の終わりを告げるあいさつが貼られていました。このお店は、一房ごとにグラム数に応じた値段が示されていて、一粒一粒が美味しく、何回かお世話になっています。

0007 どこか、生産者魂と申しますか、矜持と申しますか、そういう気構えが感じられて惹かれるお店なのです。
 ブドウと申しますと、テレビで、ブドウ狩りが放送され、収穫の時、指の跡がくっきりとついた場面がありました。そのとき、「果粉」(かふん)という言葉を初めて知りました。「果粉」が付いているので、指の跡がつくのだとのことでした。
 三題噺のようですが、本日の本命です。
詩人のまど・みちおさんは、生前公開しなかったけれど、心の心象風景と申しますか、絵を描いておられたそうです。NHKの日曜美術館で、まどさんの絵と詩について、谷川俊太郎さんは、絵を、氷山の海水に沈んで見えない部分、海面上に顔を出している部分が詩だったのではないかと解説されたとのこと。
  ブログの再開のお祝いに、敬愛する友人が、その詩も含めて番組のことを知らせてくれました。
  その詩を皆様と分かち合わせていただきますね。
        「詩」 ブドウのつゆ  まど・みちお

   私の中に おちてくる
   ブドウのつゆの
   この一しずくの あまずっぱさが
   こんなにはるかな 光の尾をひくのは
   そのはじめ
   かみさまの 心の中に
   生まれでた思いだからなのか
   そして私にたどりつくまでの
   なんおく年間
   そんなにまぶしい銀河の中を
   めぐりめぐって いたからなのか
 
   クモの糸よりも ほそい
   一すじの せせらぎとして
   ブドウのつゆの
   この一しずくの あまずっぱさが
   こんなにはるかな 光の尾をひいて
   星がおちるように
   私の中に きえていくのは
 改めて、すばらしい詩人だったと感じ入っています。
 今日も、よい日となりますように。
 

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