「息」という漢字 武田双雲さん 元気になる書から
NHKテレビテキスト『今日の健康』に、武田双雲さんの「元気になる書」が連載されています。2015年10月号には、その7回目 「息」という漢字と文章が載っています。今日は、その本から引用紹介させていただきます。ありがとうございます。
書で元気に 第7回
まず、息を整えてみる
漢字というものはよくできたもので、どのような人々が創案し決定していったのか、そのプロセスにとても興味があります。
たとえば「やさしい」という形のない概念を漢字で表現するときに「憂」という漢字を当てはめたアイデアは素晴らしくて拍手を送りたくなるくらいです。
人を憂(うれ)う。「優」という漢字を眺めていると、まるで落ち込んでいる人の隣でそっと見守っている人のように見えてきます。
中略
僕が感動したのは「息」という漢字。呼吸を表現するのにもっと物理的な表現、風や空気のようなものが思い浮かぶのですが、なんと「自分の心」と表したのです。確かに心が乱れているときは呼吸も荒くなるもの。息と心が密接につながっている人のアイデアとしか思えません。中略
息と心が密接に繋がっているとすれば、心を変えようと試みて難しい場合はまず息を整えてみる。深い呼吸尾することは誰でも今すぐ出来ること。人生を変えるのに最もシンプルで効果のあるものが呼吸だと思います。
ゆっくりした呼吸をしながらネガティブにはなりにくいものです。これは問題が起きた時だけだけではなくて、何かに取り組もうとする時に、いきなりとりかかるのではなくて、息を整えてから始めるとよいでしょう。息が整い、自分のこことが整うと体も整ってきます。すると行動にもよい影響が起き、よい結果を引き寄せることでしょう。
◇ □ ○ ☆ ※
うーむ、1975年生まれで、3歳から書道家であるお母さんに師事して書の道を歩んでこられた方だそうです・・・深く、広いですね。
そういえば、命 ・・・ 「いのち」 という言葉は 「息の内」からきている という説もあるのでした。
このさわやかな季節の新鮮な空気をいっぱいに呼吸して、 今日も、よい日となりますように。
明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。
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