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2015年12月 9日 (水)

『 劉 邦 』 上~下巻 宮城谷昌光

0008 『 劉 邦 』 

宮城谷昌光 著 毎日新聞社
 上巻 2015年5月20日 発行
 中巻 2015年6月20日 発行
 下巻 2015年7月20日 発行
 図書館でこの本を見つけ、好きな作家の本に出会えて喜んでいます。
 
 毎日新聞に2013年7月~2015年2月まで連載され、連載終了後に一か月おきに発行されたようです。
 まず、上巻を8月に読んだのですが、12月に入って、図書館を訪れますと、何と㊤・㊥・㊦の三冊がそろって、私を迎えてくれるではありませんか。
 上巻にざっと目を通して復習し、中巻、下巻へと読み進んでいます。
 特に中巻に、強く心に残ったところが何箇所もありました。
 秦の軍隊にいどんだ最初の戦いに敗れた劉邦は、初めて敗戦を経験します。しかも
惨敗です。
 みぐるしく潰走(かいそう)する自分の兵を初めてみた劉邦は、意気阻喪して、一緒に戦った将、寧君にこう語ります。
「民のためにわれらは血をながしているのに、民はわれらに協力せず、世が匡(ただ)されるのを待っている。民とは横着なものです」
 ところが、それに対し、寧君はこう言うのです。
「あなたは門地のないところから身を起こしたので、民衆の心を知っているとおもっていましたが、そうでもない。いまのそれを、おもいあがり、というのです。たとえば、全土の民が、老若男女が、残らず武器を執(と)って起ったら、どうなりますか。農産と水産をおこなうものがひとりもいなくなったら、皇帝以下すべての者が十日以内に餓死します。すなわち、武器を執らぬ者が横着ではないということで、むしろわれらはかれらに活かされているとおもうべきです」
 この言葉を聞いた劉邦の反応が、さらに印象的です。
   ◇    □    ○    ☆   ※
「これは・・・」 劉邦はくずれるように両膝を地についた。
「天地人にむかって、傲慢無礼なことを申しました。よくぞ、誨(おし)えてくださった」
 この素直さを寧君は讃え、「あなたにはすでに天命がくだっている。あなたこそ民を守り、民の主になるべきです」と語ります。
 読書の愉しみは、押しつけであってはなりませんので、控えめにすべき、と思いながら書きすぎました。お許しください。
 今日もよい日となりますように。

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