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2016年1月27日 (水)

「祝婚歌」 吉野 弘さん

  詩人の吉野 弘さんは、岐阜市の国語科研究会に講演に来てくださったことがあり、二回、お目にかかりました。中学校の国語の教科書に「夕焼け」という詩が掲載されていたので、その詩についても作者の立場からお話がうかがえ、嬉しかったことを覚えています。

 今日は、吉野さんの結婚を祝う歌、祝婚歌を紹介させていただきます。りきまないで、大切なことをしっとりと語ってくださっているように思います。 夫が妻に、妻が夫に 読み聞かせると言うより、それぞれが自分に向けて静かに読みわうのがよいでしょうね。

 聖書の夫に向けての教え、妻に向けての教えも、相手に「こうなりなさい」と突きつけるのではなく、夫が自分に向けて夫のところを、そして妻が自分に向けて妻のところを読み味わうようにしましょうと、牧師さんから教わったことがあります。

祝 婚 歌 (しゅくこんか)    吉野 弘
                
二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

◇   □   ○   ☆   ※

 これから結婚される方々、若いカップルだけでなく、結婚して40数年を歩んできたムーミンパパと伴侶にも、よい詩だなあと、お会いしたときの吉野 弘さんのおだやかな表情を思い出しながら、改めて味わっております。

 今日も、よい日となりますように。

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コメント

一昨日の「原作と演出」を見て私もムーミン夫妻の活躍にあやかりたいと思いその日のために歌詞を1番から7番まで鼻歌まじりに書きうつしました、
いやはや本日の祝婚歌は、夫婦のあり方に悩み、夫妻のあり方に憧れていた私は、思わずプリントしてしまいました。
 昨日バルナバ会に初参加された方に、ご夫妻のこと色々話したら、お会いしたいと言われました。いつかまだ訪れたことのないマリアカフェにご一緒しようと約束しました。お迎え頂ける日を楽しみにしています。祈っています。
※ ムーミンパパより
 いつもあたたかいまなざしを、このつたないブログに、そして私たち、いたらない夫婦にそそいでくださいまして、本当にありがとうございます。 「金色夜叉」、きっとすてきに上演してくださることと思います。
 マリアカフェ、いつか来ていただきたいと私たちも思っております。お友だちとのお越しを、楽しみにしつつ、準備いたします。今しばらくお時間くださいませ。 1月も、あと少し・・・時の経つのは早いものですね。 どうぞ、あたたかくしておすごしくださいますように。

投稿: 夢希 | 2016年1月27日 (水) 20時39分

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