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2016年1月28日 (木)

ほうれい線

  テレビのコマーシャルなどで、よく耳にする「ほうれい線」ということば、美容の観点からではなく、国語科教師の立場から、どういう字を書くのだろうと気になりました。ほほ・・・ほっぺたの年齢の線 ? ← これを漢字で書くと ちょっと生々しいので、ひらがなで書かれているのだろうかなどと、探究心は深まりました。0001

 求めていた解答は、この本にありました。

 映画にもなった『舟を編む』の作者、三浦しをんさんも絶賛している本です。

『辞書を編む』 飯間浩明(いいま ひろあき)著 光文社 2013年4月20日 初版1刷発行

 あとがきに「ひとりの編纂者の視点から見た国語辞典作り」ということばがありますが、なかなかに面白いのです。

 さて、「ほうれい線」は、何と「法令線」が正しい表記で、長寿のしるしとして書く「豊麗線」「豊齢線」は当て字なのだそうです。

 長い間調べられた飯間さんによると、語の解釈は次のようになります。

 ほうれいせん 法令線 鼻のわきから口のはしにのびる、八の字のしわ。[人相学で、鼻のわきを「法令」と言い、規則正しさなどに関係するという]

 何と、人相学出身の言葉だったのですね。

ここへたどりつくまで、飯間さんは、つねづね注意していて、『大辞泉』第2版(2012年)で手がかりを得、国立国会図書館がインターネットで公開している「近代デジタルライブラリー」で、人相学、面相学、観相学の本を調べ、石龍子という本に、この法令線が深くて正しきものは、万事に規則正しく、権威も強しと記述があることを確かめたとのことです。

 一つのことばを調べていくのは、こんなにも奥行きがあることなのですね。

 ほうれい線が深くなるのは、人格的に高くなることを示している・・・と受けとめてよさそうで、気に病む必要はなさそうです。

 今日も、よい日となりますように。

 

 

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