星座を描き 物語をつむぐ
河合隼雄さん、そして柳田邦男さんのそれぞれの本、そして、このお二人の対談を読んでいて、浮かんできたのが、今日のタイトル、「星座を描き、物語をつむぐ」です。
心理学者のユングというかたが、星座・・・コンステレーションのことを書いておられることが、このお二人の対談に出てきます。
億を数える満天の星の中から、特徴のある星をつないで星座を作ってそこに物語を付与して、オリオンだとかカシオペヤだとかいろいろな物語が今に伝わっています。
そのことと、私たち一人一人の出会う出来事、人たちをつなぎ合わせて、ユングというかたは、語っているようなのです。
・・・日常生活というのは、一本の筋ですべてのものが縦につながっているのではなく、雑然としているのですが、それを整理して一本の筋にまとめ、自分の体験記、あるいは物語をつむいでいく・・・そういう自分の内面を改めて見つめ、今までの人生を紐解き、これからの道を考えていくのが、自分の人生の星座を作るという表現で語られているようです。
まだ、じゅうぶんに消化できていない私が、そういう段階で書くのは申し訳ないのですけれど、「今なら書ける」というところまでたどり着くのは、いつの日か分かりませんので、今の段階で書かせていただきました。
九年間の岐阜大学教育学部教育指導員としての歩みの中で、短時間のレポートに学生が短歌を詠む欄を設けることがあったのですが、印象に残っている一つにこういう歌がありました。
星のように 輝き放て 子どもたち みんなで一緒に星座を描こう
先人のユング、教育の道を志す後輩の若人たち ・・・ それぞれ、すばらしいですね。
その間にいる私は小さな器ですけれど、そうしたすばらしさに出会えたことを喜びながら、歩み続けてまいります。
今日も、よい日となりますように。
明日は、日曜日。キリスト教会のイースター礼拝に、お出かけください。
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