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2016年4月30日 (土)

どなりこみ  河合隼雄さん 「心理療法家の眼」 から 2

 河合隼雄さんは、次のように書いておられます。  
 私はこれからカウンセラーになろうとする人を訓練するときに、「どなりこまれたら勝ちと思え」というふうに教えている。
 ほう、そうなのか、と思います。
 実は、書かれている文章を逆の順で私は紹介しています。この文の前には、こう書かれています。
 どなりこみにくる人のすばらしい点は、ともかく熱心だということである。どなりこみにさえ来ない人よりも、はるかに頼もしい。われわれはどなりこまれたからと言ってあやまることもないし、同意もしない。しかし相手の心情は十分に理解できるので、ひるむことなく正面からそれを受け止める。そうすると、ひととおり感情の波が吹き荒れた後で、相手の人も全体の事情がわかり、そこからはむしろカウンセリングの進展のためのよき協力者のようになってくださるようになる。これは、事態が180度変わるようなもので不思議に思われるだろうが、よくある事実なのである。どなりこみという姿勢の中に180度転向する可能性が潜在しているとも言うことができる。
 こんなわけだから・・・ と最初の文につながります。
 もっとも、そのときに正面から受けて立つ姿勢がないと完敗する とも書かれています。
 やはり、深く、広く学び、前向きの構えで経験を積んでこられたので、腹がすわっているのですね。
 野球でも、強いボールが飛んできたときに、名手は手を硬くして前へ突き出すのでなく、柔らかくグラブを後ろに引きながらボールの勢いをそぎながらキャッチし、同時に送球する姿勢を形成している ・・・そんな連想が浮かんできました。
 今日も、よい日となりますように。
 明日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。ひとりひとりを愛してくださっている神様が喜んでくださいます。

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