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2016年4月29日 (金)

『日本人とアイデンティティ』

0004_2 『日本人とアイデンティティ』
河合隼雄 著
創元社 1984年8月10日 第1版第1刷発行
      1984年7月10日第1版第18刷発行
難しそうな題名ですが、後半部の短いエッセイの集まり「心理療法家の眼」が深い内容を分かりやすく端的に書かれていて読みやすかったです。
老人と子供
 
・・・老人と子供、その類似点はどちらも魂の国に近いということである。壮年の大人たちがこの世の雑事にすっかり心を奪われているとき、彼ら(子供と老人)は「あちらの世界の近くにあって魂の存在に触れることが多いのである。子供たちは「あちら」からやってきたばかりだし、老人たちはやがて「あちら」に行くことになる。彼らは人生経験という点では、まったくかけ離れた存在であるのに、このような深い類似点のために共感を味わうのである。
 ※ このあと、河合さんは、「老人と子供のための児童図書館」を作ってはどうか、と提案しています。
 そこでは、子供が老人に本を読んであげたり、老人が子供たちに本を読んであげたりということが生じるだろう。そして、それぞれが感動を味わい、共感し合うであろう。
 老人たちはそこで大きい生きがいを感じるのではなかろうか。あるいは、老人たちが集まって児童図書館をつくってみるのもいいだろう。これはなかなか素晴らしいことと思うが、いかがであろうか。
     ◇      □     ○    ☆     ※
 読んでいて、アルプスのハイジとアルムのおじいさん、「小公子」のセドリックと貴族のおじいさんのことなどが頭に浮かんできました。
 明日は「どなり込み」について、このブログで紹介させていただきます。題名はおだやかではありませんが、どうぞ、こわがらないでくださいまし。
 今日も、よい日となりますように。
 
 
 

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