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2016年5月25日 (水)

ファーブルの机

 ずいぶん昔のこと・・・岐阜のデパートでファーブル展が開催され、見に行ったことがあります。
 ファーブルが採集した昆虫も展示されていました。同じ種類の昆虫は1本の針に何段かで保存され、一つ一つに採集した場所と日時を記した紙が添えられていました。とても几帳面な人だったことがその標本から伝わってきました。
 特に心に残ったのは、ファーブルが愛用していた机 ・・・机と一緒に、ファーブルがその机への感謝といたわりの思いを記した詩も展示されていました。 「小さなクルミの机へ」という題だったと思います。
 その机はあの『ファーブル昆虫記』が執筆されるという大きな役割を果たしたのですが、、本当に小さな机でした。
 無言で展示されていたその机から、私は、教えられました。偉大な仕事をするために必要なのは偉大な机ではなく、大きな志、たゆまぬ追究心、成し遂げようとする気高い意志なのだということを。
 最新式のパソコンを買うと最新の知識や進んだ考え方が自分のものになり、知的な文章が書けるようになるわけではない。上等の絵筆を持つと上質の作品を描けるわけではない。上等の筆記用具を手に入れても、達筆になるわけではない。
 分かっているのに、今も陥りそうになる錯覚 ・・・ ファーブルの小さな机を思い出すことにしばしば努めなければいけない私です。
 今日も、よい日となりますように。
 文章の内容とは無関係ですが、我が家の花の写真です。
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