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2016年5月28日 (土)

『雛を包む』 

0001 『雛を包む』
有吉玉青(ありよし たまお) 著  有吉佐和子さんの娘さんとのこと。
平凡社 2006年2月1日 初版第1刷 発行
 雛を包む ・・・ この書名に惹かれて、図書館で手に取りました。
 第1 章は茶席の話 第2章は 着物、衣ずれの音とともに 第3章は 日本の色かたち 第4章 旅先の感応 という章立てで、和の心が綴られています。
 表題作の「雛を包む」は3pほどの文章。 こんな一節がありました。
         ◇    □     ○     ☆   
 家では、お雛様をしまうとき、習字の半紙で包むことにしていた。学校の書道の時間に書いたものを、捨てずに乾かしておいて使うのである。 お人形に直接触れる部分こそ白くてやわらかい半紙を使うが、さらに包むのに、また箱のあいたスペースに、人形が動かぬように詰めるところに半紙を使った。 その一年後に、お雛様を出すと、一年前に書いた字を見ることになる。 ・・・中略・・・ お雛様を出し、一年前の習字を眺め、へえ、こんな字を書いていたんだ、とほっくり思う。そしてまたしまうとき、来年はもっと上手になりますように、そんなことを思いながら雛を包んだ。 後略。
                 ◇    □     ○     ☆  
  ここに書かれているのと同じことをしていた家庭がどれくらいあるかは分かりません。 でも、行為そのものはしていなくても、和の心の伝統に思い至るような気がしてきます。
 国際化というときに、外なる国際化・・・外国のことを理解し、取り入れることに重点を置いてきた時代がありました。それはそれでよいこともあったと思います。 もう一つの大事な面、内なる国際化・・・日本の文化の良さ、特長を胸を張って外国の人に語ることのできる、根無し草にならない学びをも大切にしたいと思います。
 今日も、よい日となりますように。
 明日は日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけください。
 

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