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2016年6月26日 (日)

『フェルメールの楽器』 ー音楽の新しい聴き方ー

Img11『フェルメールの楽器』 

-音楽の新しい聴き方ー

梅津時比古 著

毎日新聞社 2009年7月30日 発行

 梅津時比古さんの名は、どこかで見かけたことがあると思いましたら、月刊誌『婦人の友』におんがくてちょう  Music-Notizbuch を連載しておられる方でした。

 この本は、毎日新聞の夕刊の芸能面に月2回掲載されている「音のかなたへ」と、月一回掲載の「コンサートを読む」をまとめたものだそうです。

 本の題名にもなっている「フェルメールの楽器」は見開き2ページの文章です。 他の章も、新聞掲載のスペースがそうだったのでしょうね、同じほどの分量で、読みやすい本です。 引用で概略をお伝えします。

   ◇    □    ○    ☆   ※

  フェルメールの絵、「牛乳を注ぐ女」で、窓ガラスから差し込んだやわらかい光が、一筋に落ちる牛乳の白をきらきらと光らせているのは、注がれるひそやかな音の形容として描かれているのであろう。ここでは光は音の描写としてある。・・・X線調査によって、窓の上部のスペースに、もともとは何かが描かれていたことが分かっている・・・特定されていない。そこに描かれていたのは楽器ではなかっただろうか。・・・仮説だが聞こえるか聞こえないかの音が壁から放射されると(フェルメールは)考えていたような気がしてならない。(中略)

 

 「真珠の首飾りの女」でも、制作の過程で椅子の上にいったん描いたリュートを、その後に塗り込めていることがX線調査で分かっている。 音が直接聞こえるわけではない。しかし、牛乳を入れるかすかな音が、やがて、壁から立ち   のぼってくるやわらかな楽器の音とハーモニーをなし、静けさが聞こえてくる。

  ◇    □    ○    ☆   ※
 ※ こういう文章で描かれていると、絵、そして音楽が一体となって、フェルメールの世界が立体的に浮かび上がってくるように思われます。 他の文章も読み応えがあります。

 今日も、よい日となりますように。

 日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。神様が喜んでくださいます。

 

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