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2016年6月 6日 (月)

『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』

0002『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』

中山七里 著

講談社 

2016年 3月15日 第1刷 発行

 岐阜県生まれということで、ペンネームは、中山七里 1961年生まれ

 私がこの作家について知っているのは、これだけで、あとは、作品の面白さ、登場人物にすばらしい音楽家や司法関係者がいることに魅せられています。 ただし、猟奇的な場面などが出てくる作品、題名だけでひいてしまうような作品には、できるだけ手を伸ばさないようにしています。← これは実はつじつまが合いません。読んでみないと、そういう場面があるかどうか分かりませんから。

 第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した『さよならドビュッシー』 は映画になり、しばらく前にはテレビドラマとして放送されましたね。

 この本に登場する御子柴礼司(みこしば れいじ)は悪徳弁護士と世間から呼ばれています ・・・ 何冊かのシリーズになっているのです ・・・ けれど、悪を持って悪に勝つ というたくましさがあって、そういうところを見込んでいるのかどうか、はっきり書いてはありませんが、彼を信頼して働いてくれる事務官もいます。

 ストーリーにはふれませんが、この弁護士が多治見に足を運び、陶器の工房を訪れ、出された湯飲み茶碗について・・・それは織部焼なのですが、感慨を抱くところを引用させていただきます。

   ◇   □    ○   ※  ☆

 形は歪(いびつ)だが黒い釉薬と相俟って、形容しがたい存在感がある。多少歪んでいた方が味があるというのは我ながら的を射ていると思った。人間も同じだ。強靱であったり一筋縄でいかなかったりする人間に限って、精神面のどこかが微妙に歪曲している。真っ直ぐに張った糸は切れ易く、整った形のものは崩れ易い。

  よろしければ、どうぞ。

  今日もよい日となりますように。

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