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2016年7月 9日 (土)

『イヤシノウタ』 その2

 昨日に続いて、上記の本から、「天空の森」を紹介・引用させていただきます。

 吉本ばななさん、新潮社さん、ありがとうございます。

天空の森

 山は見渡す限り真っ暗で、星はにじむほどたくさんあった。

 一人の男の人が描いた世界はその山のコテージの中で静かに力強く実現されていた。私たちは守られてそこに憩っていた。

 真夜中に、家族で小さな露天風呂に入って、空を見上げていた。

 お湯はぬるく、湯気は美しい形に立ち上り、私たちは三人ともはだかで、でも真っ暗だからお互いがあんまり見えない中、いつまでも空を見ていた。

 流れ星がひとつ、ふたつ、みっつ。どんな願い事をしようかと問いかけたら、「まだまだ家族三人で暮らしたい」と子どもが言った。

 いつか子どもも自分の家族を作って、そのまた子どもや奥さんとこんな気持ちで夜空を見上げるだろう。

 でも、今は、三人で。今だけの三人で、私たちは星を見上げていた。真っ暗な森も空もこっちを見てくれている、そんな気がした。

 今、私たちは星のまなざしが作る宇宙の歴史のページに刻まれた。そう思った。

 ありがとう。

     ◇     □      ○     ☆

 私は、この本を図書館で借りて読みました。 よろしければ、どうぞ。

 明日は日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけください。

 今日も、よい日となりますように。

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